ポール星人/小っさ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
MSに淘汰されていく兵器の話
まぁヅダはMSですけども。
名前は忘れましたが一話のバカでかいビーム砲と砲兵、そしてヒルドルブと戦車兵,連邦の急場しのぎの対MSミサイルチームとか、個人的にはイグルーの価値ってここに尽きると思います。
MSという兵器の革新に取り残されていく旧来の兵科の物語は3シリーズ通して好きですね。黙示録0079はストーリーが有ってジオンカッケーな的な話でガンダム好きには受けはいいだろうけど、私は正直今更見たい話では無かった。
私が戦車好きだからってのも有りますけどねw
シリーズ中で一番好きなのはやっぱ"陸の王者、前へ"ですね。
ガンダムシリーズって、私的にはMSが戦場の主役過ぎて戦争物としての視点ではあまり好きじゃないです。
他の兵科も出て来るし兵站とかも「塩がないんだ」の話とかできちんと表現はされてるんですが、まずMS有りきでの戦闘が好きじゃなくて。
"MS以外の兵器は既に陳腐化"というのがガンダムシリーズで、"人型だからの優位性"というのを描いてるのが高橋良輔ロボット物なのかなと個人的には思ってます。前者は世界に拡散したミノフスキー粒子故という設定ですので別に否定する訳じゃないですけどね。
高橋良輔監督は生真面目なのか、ガサラキでは一話丸々使ってTAが戦車より何故優れているのかをわざわざ説明話入れてましたしね。
色々とこの手のロボット物には思うところ有りますが、結局ガンダム(とその名を冠す別作品群)は今もそこそこ人気を保ち、兵器としてのリアルさを追求し続けた高橋監督はFLAGみたいな「もうロボット物じゃなくね?」的な方向に行っちゃって、ホント対照的だなと思います。