かかのん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
デジタル処理の塊になっていて今後の表現が気になった作品!
響け!ユーフォニアムを最後まで視聴~
クオリティもクラブ活動の内容も納得いくレベルで見いてとても楽しかったですね!私は学生の頃にブラバンやってて、当時を思いだして非常に懐かしく楽しく視聴できました。
四話終了時点で「お話が主体か?」「全国行くクラブ活動が主体か?」「キャラクター物か?」の焦点がボヤケている様な気が…と書いたのですがやはり尺が短かったですね。
氷菓と同じく26話でやるべき作品でした。地方予選全部取ろうとしましたね!「ブラバン舐めんなよ!」とも以前書きましたがまあ尺の関係上仕方ないですね。
ライバル校も結局出ず、仕方ないですが、そういう他の部分の勿体ない部分は殆どが尺にまつわる部分ですね。
それ以外だと氷菓と同じく現時点でTVアニメの最高技術力を駆使した作品になりました。
私の中では最高評価なのですが、敢えて苦言を…
エフェクトと光源処理、ポスプロ部分ですが、やり過ぎw
新海アニメじゃないんですから、絵とアニメートでもっと勝負して欲しかったかな?撮影のデジタル処理を多用しているので一部実写画像をフォトショ加工をして背景に使っているし、画の構成とクオリティは高いものの非常に硬質な質感になりました。
氷解でも一部その嫌いはあったんですが、あちらはアナログの画の部分での背景勝負がスゴかったので、柔らかいタッチが良かったのですがユーフォニアムは非常に現代的というか、デジタル処理が目に付いた作品でした。
多分氷菓でのアナログのテストが一定の成功を収めたので、今度はコンポジでのデジタル処理のシミュレートをしたと思っていますね。
今後その成功がどう作品に反映されるのか?非常に気になります!
安易な省力化に進むと新海アニメになるので(あっちは数人)スタジオレベルでの構成には余り多用して欲しくないですね…
デジタルと行ってもアナログの凄みがあってツールとして徹底的に使っている、今監督とか片淵監督の方向に行って欲しいです。
それでも十分京アニはアナログの凄みはあるんですが、今回の画設計やレイアウトが非常にデジタル処理構成向けにシフトしていたので非常に気になりました、横カットでキャラを縦列に並べて、空気遠近いれてピントを順番にずらすとかその典型だったし…
そこまでデジタルシミュレーションするなら、もう全てCGにして「シドニアの騎士」の方向に行けよ!とw
全部画で表現すると死ねるんですが、流石にあそこまで光学設計は高価だし、手間も時間も凄腕のスタッフも必要になるので。
氷菓で一枚剥けた京アニでしたが、今回のチャレンジはスタジオの今後の表現の方向が非常に気になる作品になりました!
作品の感想ですか?満点に近いですねw