しんばくん さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どこか影のある懐の深い男に助けられ…
物語:3.8 作画:2.9 声優:3.9 音楽:3.4 キャラ:4.0 【平均:3.6】 (58.7)
ジャンル :ミステリー
話数 :全22話
原作 :小原愼司(漫画)
アニメーション製作 :ボンズ、テレコム・アニメーションフィルム
監督 :富沢信雄
シリーズ構成 :土屋理敬
キャラデザイン :堀川耕一
音楽 :三宅一徳
主人公声優 :平野綾
OP :「霞」作詞 - 369、Ryoji / 作曲 - 369、tasuku / 編曲 - tasuku / 歌 - 369(ミロク)
ED :「Unnamed world」作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 黒須克彦
/ 編曲 - nishi-ken、黒須克彦 / 歌 - 平野綾
参照元 :Wikipedia「二十面相の娘」
【あらすじ】
日本が大戦の惨禍からようやく復興し、繁栄を謳歌しはじめていたころ、富豪の令嬢・美甘千津子(チコ)は幼いながら生きることに疲れ、新しい世界を夢見ながら生活していた。チコの両親は既に他界し、彼女は叔父夫婦と共に生活していたが、財産の独り占めを狙う叔父夫婦は日々の食事に毒物を混入し、チコを毒殺しようと企んでいたのだ。そんな折、二十面相は美甘家の紅玉を盗み出すために美甘家に潜入していたが、「一番の財産は千津子くんだ」と紅玉とともにチコを盗み出したのだった。 Wikipedia「あらすじ」参照
【特徴】
①年頃の娘と憧れの人
②謎(推理はしない)
③戦後の日本(昭和39年以前の物語)
④アクション
⑤古めの演出
【長所】
①年頃の娘が二十面相に憧れを抱く様子が巧く描かれる
②二十面相に関する謎は多いが、小出しで明らかになる
③物語の山場が幾つかある
④格闘アクションがアクセント
【短所】
①ご都合主義の度が過ぎている
②違和感のある描写
③蛇足となる人物のエピソードがある
④雰囲気が突然変わる
【理由】
{netabare}[ 長所 ]
①11歳のチコは冷静沈着で大人びた性格ですが、恩師となる二十面相(おじさん)の事を敬愛する純心な女の子です。そんな年頃にありがちな甘酸っぱさが描かれており、見所となっています。
②キーパーソンである二十面相は謎多き人物です。この謎が物語の引きを強めています。また、最後まで引っ張る謎もありますが、徐々に明らかになる為、途中で嫌気が差すことは無いと思います。
③短所④と被る部分もありますが、山場のおかげで飽きが来ません。
④格闘シーンもあります。基本的に二十面相の謎を追うストーリーですが、度々アクションシーンがあります。中々かっこよかったので毎度期待が持てました。
[ 短所 ]
①ツッコミを入れたくなるシーンが多いため、許容できる度量が必要となる。
②例に挙げると、互いの距離がかなり離れているにもかかわらず声が聞こえたり、死角に居るにもかかわらず様子が分かったりなど、違和感を感じるシーンもある。
③上で挙げた通りです。尺の使い方に無駄を感じ、少々残念に思いました。
④飽きさせない為の工夫と考えられるが、人によっては雰囲気を壊してしまっていると感じるかもしれない。{/netabare}
【総括】
二十面相(おじさん)が、恵まれない境遇にいるチコを二十面相の後継者として育てるところから始まり、二十面相の謎を追う物語。また、徐々に明らかになる謎と先の気になる展開によって最後まで飽きずに観る事が出来ます。尚、留意して欲しい事として、短所①のご都合シーンは高頻度になります。ですが、綺麗にしっかり締まるストーリーは観て良かったと思える作品でした。
【思った事・蛇足】
断りを入れると
Wikipediaに記載されたジャンルはミステリーですが
推理して事件を解決する作品という訳ではないです。
雰囲気はなんとなく世界名作劇場の作品に似ていて
その雰囲気にアクションが加わった感じです。
尺は22話で世界名作劇場作品より短めですが
序盤以外は良いテンポです。
そしてその他に観終えて感じた事は
序盤こそ中々動かない展開で不安でしたが
動き出した途端物凄く引き込まれました。
それで兎に角先が気になりました。
付いた点数こそ低めですが
点数以上に楽しめました。
なので選んで良かったと満足できました!
●演出
特徴⑤に挙げた古めの演出ですが
偏見かもしれないです。
短所に入れようか迷いましたが
時代設定に合わせた演出か分からなかったので
特徴に挙げる事にしました。
一応古いと感じた演出を挙げると
①OP曲に効果音が入っている
②背負い投げに使われた縦線の背景をぐるっと回す
などです。
●どんな人におすすめ?
これも偏見ですが
純粋にストーリーを楽しめる方。
又は
作画を気にしない方。
そして一般向けです。
内容は難しくないので
子供から大人まで楽しめると思います。
一部ギョッとする場面もあるかもしれませんが
子供が見ても許容の範囲だと思いますw
●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※閲覧注意]
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