ノリノリメガネ さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
なぜこの脚本でいこうと思ったのか
・監督:橋本昌和
・サブキャラ:町長・レインボー仮面・マリアッチ・カロリーナ・スマホちゃん
・敵:キラーサボテン
23作目。
歴代の劇場版の中でもひどい出来栄え。ピークは最初の15分か。野原一家がメキシコに行くまでのひろしの苦悩や風間君との別れは素晴らしかった。
メキシコに着いてからはテンポが悪くなり、全体的に説明不足。キラーサボテンがなんだったのかもよく分からなかったし、表現がえぐいので笑えない。
春日部を離れたことで、メキシコの住人たちがメインに話しが進むのだけど、サブキャラに魅力が無さ過ぎるし、掘り下げも少ない。例えばスパイ大作戦や雲黒斎なんかも野原一家が異国に行くタイプの作品だけど、レモンちゃんや吹雪丸に魅力があったので十分おもしろかった。今作には決定的にそれが欠けている。
また、敵がただの植物で、思想も哲学もないモンスターというのもいただけない。相手に思想がないからしんちゃん達も思想を表現する描写がない。せめてキラーサボテンを意図的に作った組織かなんかが出てきたら物語が引き締まったのではないかと思う。
結局しんちゃんもそれほど活躍しないし、ギャグも少なめ。感動もない。説明もない。ないないずくしで、ただただキラーサボテンから逃げるシーンが続く。
B級パニック映画さながらのこの脚本をわざわざしんちゃんでやる必要があったのかはなはだ疑問であった。