ノリノリメガネ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
久々の感動作
・監督:高橋渉
・サブキャラ:ロボとーちゃん、段々腹照代
・敵:黒岩仁太郎、鉄拳寺堂勝、頑馬博士、小女鹿蘭々
22作目。エステに行ったらロボットになって帰ってきたとーちゃん。序盤はその現実に戸惑うみさえが印象的。
風間君が耳を初めて防御したのには驚き。社会見学中の転落事故からしんのすけ達をロボとーちゃんが助けた事からみさえにも受け入れられ、社会復帰もして普通の生活をこなしていく。
しかし、敵から与えられたひげを装備したことでロボとーちゃんが変貌→ちちゆれ(ちちよ、ゆうきで、たちあがれ)同盟を結成し、それが周囲の父親たちにまで広がり社会問題に(大日本しつけ直し計画)。
中盤で本物のひろしを救出したことで、ひろしVSロボとーちゃんの構図となる。
ロボとーちゃんの活躍で一旦は鉄拳寺を退けるも、みさえがひろしの元へ駆け寄っていくのがなんとも切ない。
後半、ピーマン拷問を克服してロボとーちゃんを呼び戻すとこは熱い。
終盤は五木ひろしロボVSおなじみ巨大ロボ戦。
ラストの腕相撲がかなり泣ける。途中何度か腕相撲をするシーンがこのラスとに繋がっていたとは、完全にやられた。
そしてあの夕陽をバックにしたラストカットがとても美しい。このラストカットのための映画と言っても過言ではないと思った。
いつものおちゃらけた作風でなく、全体的に少しものものしい雰囲気が漂う、父子の死別や父の尊厳、夫婦愛をテーマにした異色作であり、なおかつ名作でもある。