「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
感想・評価
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ランキング
39
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

登場キャラの感情についていけるかがカギ

数年前に視聴し、衝撃を受けてBDも買い集めた作品。今回見返したのでレビュー。
{netabare}
アニメとしてのクオリティは申し分なく、後半にかけての登場キャラの感情についていけるかがこの作品を楽しめるかどうかの分かれ道かなと思う。

背景美術も美しく、キャラの作画も良い。泣ける脚本も素晴らしいし、毎話EDのかかるタイミングが秀逸であり、その他演出もこの作品を盛り上げている。大きなバトルがあるわけでもなく、下手をすると単調になりがちな話をその演出によってドラマチックに描く。
また、改めてSecret Baseが名曲であることに気付かされる。旬のアーティストや新曲でなく、あえてこの曲を使用したセンスが光るし、見事に作品のテーマにも合致している。

全11話通して、一つの物語になっていて、死んだめんまが現れたことがキーとなって、めんまの願いを叶える過程で、バラバラになった超平和バスターズがめんまの喪失を受け入れ、成長し、再び仲良くなるまでの話。

キャラクターはみんな魅力的。あなるとぽっぽがかわいい。特にぽっぽがお気に入りキャラで、ぽっぽがいなかったらこの物語が進むことはなかっただろうし、人間関係の輪から独立してたところが良かったな。女装したりカツラをくんかくんかしてるゆきあつは怖かった笑。
キャラのベクトルが交わらないのがまた切ない。つるこ→ゆきあつ→めんま(あなる)→あなる→じんたん→めんま(死んでる)という構図。
声優も皆のびのびと自由に演じてたのが良かった。

後半のキャラの感情の盛り上がりについて、「高校生がそんなに何泣いてるの」とか「大声でもーいいかいって何なの」と傍から冷めた目で見るか、自分も登場人物の一員となって感情についていけるかで、大分感動の度合は変わるのかなと。

誰にでも小学生のときは仲良かったのに疎遠になっちゃった人っていると思うので、そういった多くの人が抱えている普遍的な部分を突いてきて、視聴者それぞれが感じる切なさや懐かしさを刺激した素晴らしい青春ヒューマンドラマだった。

幽霊ものって使い古された題材でずるい気もするけど、感動しちゃうのは仕方ないよね。
{/netabare}

投稿 : 2016/04/24
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サンキュー:

7

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