おみや さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「ふみちゃんはすぐ泣くんだから!」
上の通り、このセリフで始まりこのセリフで終わる作品です。
最初は??でしたが、最後はじーん、、、ときました。
良い終わり方だった。
主人公の万城目ふみが高校入学を機に10年ぶりに鎌倉へ戻ってきます。
そこで幼馴染だった奥平あきらと再会し、ストーリーが始まります。
内容的には日常系なのかなと思います。
一応この作品、同性愛が描かれていますが、とてもリアリティーを
感じました。主要な登場人物ですが、
万条目ふみ ⇒ 後で知ったのですが同性愛者です。(アニメでは
はっきりと描かれていなかったので、、。)
気が弱く、よく泣きます。
奥平あきら ⇒ あっけらかんとしていて、何事にも動じない。
ただし、怖い話・ものにはめっぽう弱い。
ふみとは違う学校ながら演劇部の活動つながりで
お互い行き来することも。
ノーマルです。(した?)
杉本 恭己 ⇒ (すぎもとやすこ)3年生、もともとあきらと同じ学校
にいたのが、思いを寄せる教師からフラれたのを
きっかけに、ふみの学校へ転校しています。
ノーマルですが、ふみと恋人同士になります。
しかしあるきっかけでふみにもフラれます。
ボーイッシュでクール、いかにも女生徒に好かれそう
ですが、もともとそうではなかったみたいです。
井汲 京子 ⇒ (いくみきょうこ)あきらと同じクラス。許嫁がいるが
恭己に恋心。実はノーマル?
こんなところです。
作品を通して同性への恋愛感情が描かれていますが、普通ではないが故
葛藤する(特にふみ)姿の表現が印象深かったです。
加えて、この作品結構淡々と話が進んでいくので人によってはつまらない
と思われても仕方ないのですが、私の場合あきらの存在がとても印象的で
彼女に対しての思い入れが回を進めるごとに強くなりました。
どんなことが起きても現実を受け止める。それも自然体で。
(すごいことだよなぁ、、、、憧れちゃう。)
否定しないんですよね。 それがふみにとってかけがえのない存在に
なっていくのは納得でした。
そしてタイトル通りのセリフでFin。
いたってマジメな作品ですが、私的には良作でした。
おまけ(ネタバレです)
{netabare} wikiで調べたら、ふみとあきらは肉体関係まで行って
しまうんですね。この作品では描かれていないので、、、。
ちょっとびっくりしたけど、まあ、あきらがふみを受け入れたということ
ですね。わたしもありのままを受け止めるとしましょう。w
{/netabare}