mikuro さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不愉快じゃないですしおすし。
アニメ放送終了時から2期はまだかー2期はまだかーと続きを渇望していたので、念願の未来篇を上映初日(←ここ重要!!w)から観ることができて本当に幸せ...感無量です。
ただ期待が大きかったぶん、残念だなぁと思わずにはいられないところも正直ありました。という訳で、評価は辛口目です。
以下、レビューおよび感想です。
すべての記憶を失った栗山未来。彼女は日々の中で自身が呪われた血の一族であることを再認識していき、その境遇に戸惑い、絶望する。そこに黒幕である藤真弥勒がつけ込み、妖夢を使って未来を侵食しようとする。妖夢に侵食された未来は暴走するが、記憶を失っても残る神原秋人への想いと秋人の未来に対する変わらない強い想いが暴走を止め、ハッピーエンドみたいな感じです。暴走の停止には「幸せだと感じること」がキーになっているようでした。つまり、もし私が妖夢に憑りつかれたとしても、この映画を観た時点で侵食から脱していたということですw
ちょっと間延びした感はありましたけど、話の流れ自体は悪くなかったように思います。
では何故、物語の評価が星3つなのかというと、謎が多く残るからです。
栗山未来はなぜ消滅したのに復活したのか?
神原明人が不死身であるのは、境界の彼方に依るものなのか、それとも、半妖に依るものなのか?
神原弥生は何者で、夫である妖夢は何なのか?
藤真弥勒は妖夢の研究者なのか?また妖夢は作り出されたものなのか?
名瀬泉は体に妖夢を飼ったが、それでなぜ強くなるのか?
etc.
と、挙げたらキリがありません。
勿論、私の把握漏れの可能性も否定はできませんが...
テレビアニメで残った謎が、この映画でも明らかにならなかったことは残念でした。
あと、容易に展開が推測できることが多かったかなとも思ってます。
例えば、未来を襲ったフード姿の中身が名瀬泉であることとか。
名瀬美月の「栗山さん!あのフードの男、何か言ってた?」←確かこんな感じだった)という発言、あの時点では男かどうかの判断はついていなかったのに、何故、男と断言してるのだろうと違和感を感じて、その瞬間に2つの可能性を考えました。
一つはフード姿の中身は女であり、まだ登場していない重要な女キャラクター名瀬泉か?という考え(これは新堂彩華の「フード姿の行動は妖夢とも傀儡とも違う。」という発言とも合致します。だって、残りは霊媒師しかいませんし・・・)
もう一つは、黒幕が美月なのか?という考え。フード姿の正体を知っているのか、という考えからです。
結局、答えは前者でしたけど。
それと、弥勒が秋人の姿で未来宅を訪問したシーンも違和感しかありませんでしたwこいつ絶対、秋人じゃないだろwwwと。
まぁ、あれはKENNさんの弥勒っぽいしゃべり方から、あえて隠していないのかな?とも思いましたが。
ちなみに、あのシーンは偽物と分かっていても緊張しましたw
単純だったけれど、個人的には好きなシーンでしたよ。
批判はこれくらいにしておいて、良い点も勿論ありました。
一つは作画。
流石、京アニの一言。相も変わらず丁寧な仕上げでした。キャラクターの動かし方や見せ方も素敵で、戦闘シーンの迫力も凄かったです。手書きとCGも上手く共存できていて、違和感は全く感じませんでした。
声優さん方の演技もいい意味で変わりなく、安心しました。
終盤の告白の応酬には見てるこっちが恥ずかしくなりましたよ///
ラブラブな男女を大画面かつ大人数で観るのは緊張しますねwむず痒いというか、恥ずかしいというか・・・w
ハッピーエンドですから、後味が悪いことは決してありません。
私は少しモヤモヤが残りましたが、多くの人はスッキリとした気持ちで観終われると思います。
完全オリジナルストーリーですから、京アニファンなら必見と言っておきましょうかねぇw
是非、興味のある方は映画館に足を運ばれてはいかがでしょうか。
長文駄文でしたが、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます。
P.S.
タイトルに特に意味はありません。言いたかっただけですw