ムッツリーニ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.5
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
歴史に刻まれた暗黒面
アニメ界の闇の歴史にその名を深く刻まれた伝説の作画崩壊アニメ。
といっても崩壊したのは色彩と撮影がメイン。原画は程々といった所。
まずキャラに色が塗られていないなんて序の口。レコードを反復させるDJさながらの不自然な挙動、セルの背景と人物の前後を間違える等、アニメを作るにあたってあってはいけないミスをこれでもかと詰め込んだまま公開され、未完成である事を謝罪するポップが劇場に置かれたという。
当時クソアニメに飢えていた私は、これらのエピソードが放つ禍々しい腐臭を前に「これは絶対に面白いわけがないぜ!」と喜び勇み、さて実際に見てみると、むしろそれらのミスにツッコミを入れるほうが面白くて、肝心の内容が全く頭に入ってこないままに視聴を終えた。
最後まで見ておきながらメインキャラの名前どころか所属している組織の名前すら覚えられないというのは初めての経験だったが、視聴に問題はなかったので多分どうでもいいのだろう。
後に発売された完全版なる物について、他人の言を借りるなら「作画がどうとか以前に純粋に面白くない」のだそうだ。
全く救いようのない話である。