あしすと さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「良い悪ノリ」と「寒い悪ノリ」が混在したスピンオフ(全話視聴後、大幅加筆)
(以下、放送序盤に「初心者は3話まで見ましょう!(笑)」というタイトルで書いたレビュー。)
{netabare}自分は元々てさぐれ信者ですw
今回30分枠になったことで見始めたてさぐれ初心者の方もいると思うので、これだけは言っておこうと思います。
【このアニメは3話までは見ましょう!笑】
だって、初めてのオーソドックス回が3話なんだもん。
説明回だった1話で切っちゃダメです。
上級者向けすぎた総集編ミュージカル回の2話で切ってもダメです。
3話を見て面白くなければ、それが切り時ですw
ちなみに、ニコ動で連動ラジオがあるので自分みたいにハマった人はそれも見ましょう!(笑)
このアニメは毎話見なくても問題ない単発アニメなので、まだ見たことのない方はとりあえずニコ動で一度試しにTS予約をすることをオススメします!{/netabare}
(以下、全話視聴後の加筆分)
結論から言いますと、悪ノリに当たり外れがあると感じた続編でした。
面白いことは面白かったんだけど、1期2期ほどではなかったかな、という感じです。
このシリーズは基本的に、アニメキャラと声優さんの境目を曖昧にして、声優さんに下手な大喜利をさせるアニメです。
大喜利パートはプレスコ収録なので、先に録った音声に絵を合わせている形になります。
そのため、全然洗練されていないくだらない女子トークを楽しめるかが重要です。
まずそれが合うか合わないかが最初の分かれ道。
そこまでが15分アニメだった1期2期の面白さのポイントだったのですが、この30分となったスピンオフではさらにいろいろな新しいチャレンジが始まりました。
その「悪ノリ」を受け入れられるかが、このスピンオフでの第二の分かれ道になったと思います。
以下、私の印象に残った部分だけ触れます。
情報を網羅するようなレビューじゃないので、漏れがあることはご了承ください。
・まず1話。説明回。
ぶっちゃけ面白くはなかったです(笑)
まぁでも、30分になって初めて見始めた層に説明する回を入れたというのは理解できます。
・しかしそれを受けての2話。1期2期総集編ミュージカル回。
なぜ2話にこれを持ってきた!?という感じです。
まずはオーソドックスな大喜利パートをやってくれよ!
なんで説明回を受けての2話が変化球なの!?
初見組には元ネタがよく分からないミュージカル総集編だし、継続組には新シリーズに期待していたところに長々と総集編だし、良いことなかったでしょう!?
・3話から始まったロケ収録。あたらしい!
これは「良い悪ノリ」でしたね(笑)
正直、内容だけを見れば微妙なロケ回もあったかもですが、元々15分アニメで台本パートと大喜利パートをやってたわけですから、それがキャラが増えたとはいえ30分アニメとなったときに、ロケパートという悪ノリはかなり良かったです。
・中盤から頭角を現し始めたシャルム組の友美さん。す闇深。
アニメは好きですが声優さんというジャンルにはあまり興味がない自分にとっては意外な発見でした(笑)
友美さんcv.上坂すみれさん。
上坂さんといえば自分の中ではテイルレッドたんだったので(私にとっては吹雪ちゃん<テイルレッドたん)、この友美さんのキャラクターは超カルチャーショックでした(笑)
ついBEST10の「女性キャラが好きな作品ランキング」も更新してしまいましたよw
・収録に(ほぼ)全員揃った7,8話の人狼ゲーム回、百合狼。
これも自分にとっては「良い悪ノリ」です。
ただ、後半部分で尺が余るなら、その分の尺で人狼ゲームの説明をもう少し詳しくやったほうが親切だった気はしましたけどね。
自分は「僕は友達が少ない」の9巻を読んだことがあったので、なんとかギリギリ理解が追いつきましたが、人狼ゲームを知らない人にとっては何が何だか分からなかったんじゃないかと思います。
いくら流行っているとはいっても、よほどのリア充でもない限り人狼に触れる機会なんてあんまりありませんよ…w
・10話の川柳回。神回(笑)
この川柳ゲームは一番面白かったですね。
グッズ化して販売したら流行るんじゃない?(笑)
テーマを変えて毎回川柳ゲームで12話やってくれても良かったと思えるくらいの神回でした。
・要するに エッチな意味で 初ガツオ
・11話のスピンオフ総集編的な音声再収録回。これはひどい。
これは「寒い悪ノリ」でした。
この作品に至っては「ひどい」は褒め言葉であることが多いですが、今回の「ひどい」は文字通りの意味です。
まず、1クールに総集編回を2回も入れている時点で寒い。
「これまでの映像を使って大喜利をする」とか、「普通は円盤にしか収録されないオーディオコメンタリーを流してしまう」とかならまだ見れたと思いますが、音声収録の方法だけ変えて「叫ぶ」「号泣」「ぶりっこ」とかで見せられても寒いだけでした。
面白かったのは「へごまね」の部分だけだったかな…w
この11話だけは、ニコ動の実況コメントありで見ればなんとか見れる、というレベルの寒さでした…。
・最終12話、大喜利グランプリ。
なぜ大喜利をやった!?
てさ部は「あたらしい○○を考えてみよう!」だから面白いんじゃないか!
IPPONグランプリみたいな形式にしちゃったら芸人さんに敵わないに決まってるじゃないか!!
てゆーか、100歩譲ってグランプリ形式にするとしても、お題は普通の大喜利お題じゃなくて「あたらしい○○を考えてみよう!」にすれば良かったじゃないか!
あ、ひーな先輩は偉大です。やむぬやまれぬ事情での欠席が悔やまれます。
…という感じでこの作品の個人的評価は、期待値が高かった分、悪ノリの精度の低さにガッカリしてしまったという感じでしょうか。
まぁもちろん好きなシリーズであることに変わりはないんですが、これからてさぐれを見てみようという人には、このスピンオフからではなく1期2期から順番に見ることをおススメしたいです。