朝霧麻衣 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルに込められたメッセージが深かった
漫画が原作で完結してから約20年間経過してからのアニメ化ということで気になっていた作品でした。調べると原作権が2014年までアメリカの会社にあったみたいですね。
この作品は、謎の生命体が地球に飛来し、人間の脳を乗っ取りその人に成りすます様になります。しかもその生命体は人間を食料とするため、次々人間が殺され、「ミンチ殺人」と呼ばれるようになります。そんな中一人の少年が運よく寄生を免れ、脳ではなく右腕だけを奪われ奇妙な共生生活が始まります。
ただ怪物がが出てきて戦うだけのSFものかと思っていましたが、寄生生物と人間との違いから、人間とはどういった生き物なのかという話がなされ何度も考えさせられました。もちろんバトルも良く考えられていて見応えありました。
タイトルにつけられた「寄生獣」に込められたメッセージを聞いたときにはちょっと衝撃を受けました。人間って生物として正常な種族なんだろうか?人間のエゴでしていることってたくさんあるけどそれから目を背けていないだろうか?と言われているようでした。
右腕に寄生した「ミギー」ですが、毎話見ているうちに良く分からないけど可愛く見えてくるんですよね。平野綾さんの演技も良かったです。