HINAKA さんの感想・評価
2.2
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 4.5
音楽 : 1.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
TVアニメ・シリーズ『バクマン』第3期・第23話「マイクと台本」で、大先輩声優・郷田夫人の声が平野文さん!でした。
そのゲスト・キャラクターは〈郷田多可実(ごうだ・たかみ)〉と言うフルネームで登場した、大物ベテラン女性声優です。
原作では主に、〈郷田夫人〉という表現が多く、フルネームは1度くらいしか登場しません。これは、例によってのNHK自主規制で〈夫人〉という表現が、既婚女性を意味するので、女性を既婚と未婚で区別する表現は、特に必要がなければ避けたのかも知れません(英語表現によるミスとミセスの使い分けを、無くし「ミズ」で統一するのと同じでしょうか?確かに、男性に既婚・未婚を示す呼び名は、日本語にも見られません)。
そして、この役を誰が実際に声優として、演じるのか?が、気になっていました。
元々の原作が、実在の週刊少年マンガ誌を舞台にした、その少年マンガ誌に実際に掲載されているマンガという、いわゆる「楽屋もの」と呼ばれる物語形式でも、その際たるもの!ですが。
今回の話しは、その中でアニメの声優オーディションを描くという、今度はアニメ制作側にとっての楽屋ものという、ある種ややこしい表現状態になっています。その為か、原作に比べかなり大幅に改変されているので、今回は個人的な趣味の問題もあって、「アニメとマンガの比較」という要素は、省きます。
最も大きな違いは時間的な制約で、原作ではこの公開オーデションの一般投票はには、数日間の猶予がありますが、今回のアニメでは〈1時間〉とされています。
まァ実際に、インターネット投票ではAKB48の総選挙の例も有る通り、数日間の猶予期間を置く必要は無く、投票そのものは短時間でも構わないとは思います。ただこの第3期にはこの件に限らず、多くの大きな話題や、事象が大幅に削除・変更されている部分があります。
特にインターネット表現に関する事や、アニメの業界内の問題に関わるような点は、恐らく様々な事情とアニメとしての表現上の問題や、展開のテンポなどを考慮しての結果だとは思うのですが……1期や2期の、執拗なまでの原作への拘りと、その為の苦肉の策的な改変に比べて、第3期は全体がラストに向かって一直線!
といえば聞こえはいいのですが、逆に言えば「一本調子」という印象は、拭い切れないモノがあります。
ここで切り札になるのが、マンガ原作で郷田夫人こと平野文さん演じる、大物ベテラン声優の場面です。
原作で周囲の人間の評価や、特に問題となったシナリオ部分の描き方が、原作とは異なっていますが、それがいいのか悪いのかは、今一つよく分かりません。ただ夫人が、若手の憶測を制する時に、原作では周囲に関係者の居る場面でしたが、アニメでは当事者のみの場面となっています。
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