じぇりー さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ほっこりとドタバタが同居する河合荘で。
絵が非常にきれいだなと思い、見始めた作品。ラブコメに比重を置いたギャグアニメ。
実際に作画のクォリティは高かったと思う。ショートカットのヒロイン・律が可愛らしく、OPのアニメーションでも彼女が本の世界の登場人物に次々変身していくシーンは躍動感があって良い。
作品のタイトルから、河合荘の住人達はその名の通り「可哀そうな人たち」なのかと思いきや、その癖のある性格が災いして自ら問題を招いているような人物たち。そんな住人達と主人公・宇佐の掛け合いのテンポが良く、宇佐のツッコミも面白い。
ただ残念な点は、肝心のギャグが面白くない所である。恐らく、ボケ担当のサブキャラクター達の個性の濃さが浮世離れしすぎていて、彼らの言動についていけない点にあるような気がする。そして突っ込みどころも何かチンマリしているというか、大抵の人ならスルーするようなボケも宇佐が一生懸命拾っている感じが、結局内輪でワイワイやっているだけに見えて、面白く映らないのかもしれない。
内輪でワイワイしているように見えるのは、この作品にとっては悪いことばかりではなく、だからこそ河合荘の住人達は「暖かい帰るところ」があって、何だかんだ言いながらも皆家族のような絆で結ばれている…という河合荘の良さを伝える要素にはなっていると思う。
ドタバタな日常を描いているようで、結局はホッコリできる場所なのだ、河合荘は。
ただし、注意していただきたいのは、ギャグの下ネタの内容が結構露骨だという点だ。といっても、エロ描写があるというわけではなく、少々下品な台詞が多いというだけなので、よほどの下ネタ嫌いでない限り不快にはならないと思うが、一応お知らせまで。
宇佐と律との恋の行方という点でこのストーリーを追いかけた時に、ラストへの話の持って行き方と、終わり方はよかったと思う。
なお、未放送回だけ独立してあにこれに作品名が上がっていたので、そちらにも短くではあるがレビューを書いてみた。読んでいただければこれ幸いデス。