Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「クイーンデキム」にようこそ・・・
この作品・・・「アニメミライ2013」に「デス・ビリヤード」として公開された作品のアニメ版だったようですね^^
この様な情報を全く持たないまま視聴に臨みました。
物語の舞台は、BAR「クイーンデキム」。このBARでバーテンダーを勤めているのが、デキムという人物です。
この場所がBARであるのは表向き・・・本当の目的は「裁定すること」でした。
このBARのお客さんは、常に2人ひと組になって訪れます。
お客さんが訪れると、バーテンダーのデキムは決まって同じ台詞を口にします。
「今から命懸けのゲームをしていただきます」
こうしてお客さんによるゲームとデキムによる裁定が始まっていくのです。
ここでのゲームは、ダーツ、ボウリング、エアーホッケーなど多岐に渡り、プレイヤーはルーレットでゲームを選択します。
こうしてゲームが始まるわけですが・・・
色んな意味で痛みを感じる作品だったと思います。
思い出したくない過去・・・
後悔してもしきれない出来事・・・
怒りを通り越して憎しみを抱いた出来事・・・
本音を言えなかったこと・・・
人生は決して順風満帆だけではなく、山もあれば谷もあります・・・
楽しいこともあれば苦しいこともあります・・・
最愛の人を失う悲しみで胸が押しつぶされそうになったり・・・
自分自身の転落により人生そのものを狂わせてしまったり・・・
人は色んな苦しみや悲しみを抱いて生きていると思います。
そんな閉じ込めている記憶を半ば強制的に振り替えらざるを得なかったとしたら、その時どの様な後悔をするのでしょう・・・
悲しむのかな・・・
それとも後悔なんてしないのかな・・・
人生の道程は人それぞれなので、人数分の後悔があることになりますが、思い出して・・・自分のした事に対する後悔・・・ここまでは自分で背負うべきものなのでしょう。
でも、自分の後悔が他人を傷付けているとしたら・・・きっと行動に後悔し、それを回避するよう願ってしまうと思います。
この様にゲームとデキムの裁定を通して人の深層心理に問いかける作品・・・だったのではないでしょうか^^;?
正直展開が少し強引な事もあって序盤はあまり面白いとは言えない作品でした^^;
ゲームもゲームの内容の違いこそあれ、突き詰める狙いは同じですし・・・
でも、裁定者に課せられた禁制事項と事実と欲求の食い違いを見せる中盤以降は俄然面白くなりました・・・
そして終盤、私も知幸と一緒・・・涙が止まりませんでした^^;
途中で切らずに完走して良かったと思える作品でした^^
1クール12話の作品です。ちょっと異質な作品ですが、たまには一風変わった作品を見てみたい・・・というニーズに応えてくれる作品だったと思います。