Misasagi さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あまいぜ天才
物語における天才はさながらドラゴンボールである。
主人公鏡純一郎はなんでも出来てしまう。なぜなら天才だから。
物語の中では何かを為す過程を簡単に飛ばすことができる。ゆえに天才という設定はさながら7つ集めればなんでも願いの叶う玉を常に持ち歩いているようなものだ。
しかしそれではあまりに味気ない。その過程も一つのドラマだ。
だがそれはこの物語の主題ではなく手段なのでまあ置いておこう。
しかし問題はそこではないのだ。
ストーリーは次々と現れる新しいキャラを口説き落とすような形で展開していく。
しかしこの展開が基本的にちょろい。というかちょろすぎる。
多少は許せるがここまでちょろいと納得がいかない。しかもよくこれで納得したなということもしばしばある。
あと基本的にキャラは使い捨て、問題が解決したあとに残るのは表面的なキャラクター。あとは都合のいい時に出てくるだけ。
だからキャラクターの魅力は薄い。それはストーリー展開上仕方ない。次々新キャラを出すので前のキャラに構っている余裕はないだろう。
しかしそれではあまりに味気ない。
このアニメは個性はあってもキャラクターが生きていない。常に出ている主人公の天才さえもそうだ。天才ならそう呼ばれる所以をはっきりと描写するべき。ただなんかすごいことやってるしできるではダメなのだ。
下手なキャラクターは数を撃っても当たらないことがよくわかった。