アメリカンパイ さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
過去を思い出し共感
OPのGalileo Galilei「青い栞」この歌が大好きです。
そもそもGalileo Galileiは彼らが高校生の頃に閃光ライオットというロックフェスでグランプリを獲得したことがきっかけでメジャーデビューを果たしたロックバンドです。僕はグランプリ獲得曲の「ハローグッバイ」という歌が大好きでデビュー前から注目していたアーティストでもありました。本当に恐るべき才能を持った非常に年齢の若いバンドです。
そんな彼らの「青い栞」最初の歌詞より・・・
「何ページもついやして 綴られた僕らの気分 どうしてか一行の 空白をうめられない」
メンマという少女の死という幼少期の出来事をきっかけに、歌詞のように一行の空白を残した高校生達が、どうにかしてその空白を埋めようともがき苦しみ、涙し、成長していきます。
様々な思いの向かう先に各自違いがありながらも、最後は皆メンマの願いを叶えるために思いを一つにして空白を埋める言葉を見つけ出します。
観ていると自分自身の青春時代の不器用だけど素直で純粋に楽しんでいた頃を思い出し、心重ねてなんだかセンチメンタルな気分になります。
また物語の要、メンマの声優・茅野愛衣さんの演技のクオリティーが非常に高いです。物語のおもしろさを加速させてくれます。嫌みの無い表現が僕的にはかなりドツボ。しかも2010年デビューの新人だったなんて信じられません。今後間違いなく超大物になりそうです。
みなさんは今を楽しめていますか?青春時代のように好き放題出来なくなり、社会に縛られたり、人間関係に苦しんでいる人が多いと思います。
そんな人はこの作品をとても楽しめるのではないでしょうか?昔の純粋で、がむしゃらな頃を思い出し暖かい気持ちにさせられるはずです。