ichinana さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
耐え忍ぶ(者)・・・ True EndですけどHappyはありえないんですね。。。
「愛する者よ、死に候え」
山田風太郎氏原作、せがわまさき氏による漫画のアニメ化。
単行本全5巻を2クールをかけて描いてくれたいるため、非常に丁寧な作りになっています。特に忍法バトルのシーンは完全にアニメの方が上。人外の忍者たちの緊迫感あふれる戦闘シーンをGONZOさんが迫力満点に制作してくれました。
第1話のタイトルが「相思相殺」・・・・
日本語ってすごいですね・・・。一字違うだけで意味が真逆になり、しかも作品のテーマにもなる。。。いやはや全くもって悲劇臭しかしません。
弾正とお幻、弦之介と朧。相思相愛の二人の想いは信長、家康により崩壊せしめられます。弾正とお幻の「所詮・・・・星が違うたか・・・」は、戦乱の世を一言で表す名言ですね。
上の4人以外に甲賀、伊賀ともにそれぞれ8人の忍者が登場し、禍々しい忍術を繰り出して殺りたい放題。前半は忍術がメインですが、終盤はそれぞれ忍者の弦之介、朧への思慕や嫉妬心、兄妹や婚約者の復讐終ども相まって、戦いに様々な感情が込められていき、原作通りではありますがうまい構成だったと思います。
第01話の弾正とお幻、最終話の弦之介と朧。最後のシーンは完全に一致しますが、それまでの過程を真逆に描く妙。共に同じ星のもとに生まれ、来世で邂逅しようという想いを伝えているようで・・・おじさん号泣です。二人の祝言を叶えさせてあげたかったです。
本作、朧役は奈々っちが演じましたが、ED主題歌も彼女が担当。特に「ヒメムラサキ」は超超超名曲。あまりライブでは聴かない曲ですが、2008年の夏ライブ(Live Fighter Blue side)での本曲の歌唱とLive originalの演奏には鳥肌が立ちます。ぜひバジリスク好きの方には視聴して頂きたいですね。