Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キャッチコピーは「天使と教会と百年戦争に魔女はケンカを売った。処女だけど。」(コミックス通常版第一巻帯より)
この作品の原作は未読で事前情報は殆どありませんでしたが、主要登場人物の声優さんが好きなキャストで固められていたのが視聴の動機でした^^
原作をご存知の方は別ですが「純潔のマリア」というタイトルでこの作品の内容が想像できたでしょうか^^?
私は残念ながら全く作品のイメージが頭に浮かばないまま視聴に臨むこととなりました。
あれはまだイングランドとの戦が終わっていなかった頃のこと・・・
私たちの村の近くに、戦が大っきらいな魔女が住んでいました。
その魔女は人を呪ったり悪事を働いたりはせず、争いごとを無理やり止めさせていたのです。
彼女の名はマリア・・・聖母様と同じ名前を持ち、聖母様と同じく処女なのです・・・
この様な下りで物語が動いていきます。
この作品のレビューとは直接関係ありませんが、例えばマリアのような特定の名前が頭をよぎると、類似の名作品を連鎖的に思い出すことってありませんか^^;?
マリアを例にすると、私には以下の3作品が思い出されます^^;
ARIA:「ARIA THE AVVENIRE」が楽しみで仕方ありません^^
緋弾のアリア:AAのアニメ化が発表されましたよね^^
イリア:第3期の放送は15年の夏です!
どれも放送の待ち遠しい作品ばかりです(//∇//)
大変失礼いたしましたm(_ _)m
物語の舞台は、中世100年戦争中のフランス・・・人々が血で血を洗う争いに身を投じている中、争いを本気で止める人物・・・それが主人公のマリアです。
魔女と聖母という違いはありますが、争いのない平和な世界を望む・・・という点においては、どちらのマリアも共通した目標を掲げています。
この作品では「正しいこと」について考えさせられました。
目の前で争いが起こったら・・・止める場合と傍観する場合があると思います。
これまで止めてきたのはマリアでした・・・
でも、これって魔女のやるべき事だったんでしょうか・・・?
この世界の大天使ミカエル様を始めとする天界の方々がいらっしゃいます・・・
もし、天界で対応していたら魔女マリアの対応は無かったと思います。
争いのない平和な世界を作るには天界の方々の活躍が必要そうな気がしますが、彼らの選択は傍観でした。
傍観・・・手を出さずに傍で見ていること、或いはその物事に関係ない立場で見ていること・・・という意味です。
なぜ彼らは傍観を選択したのでしょう・・・
主・・・強いては天界の導きを修道士は民に説き、理解活動を行っているのに肝心の天界の方々が傍観しかしないのなら、導きそのものが存在しないことになります。
傍観という振る舞いは理解活動が行われている限り、選択できないモノだとばかり思っていましたが・・・
一方、争いに関しては必要としている人と、必要としない人がいます。
必要/不必要の境界は、「生活の糧や私腹を肥やす」が主な理由かと思いますが、上記の理由を達成する条件として争いが必須かというと、個人的には疑問が残ります。
争いの結果まえ含めて人間で責任を取りなさい・・・という事なのでしょうか^^?
人間は必ず間違える生き物です。なので、間違いは初期段階で是正しないと傷口は広がるばかりだと思うのですが・・・
正しいことと必要なことは、決して同じではなくその時の置かれている状況で変化しますが、それを差し引いても魔女マリアの取った行動は一貫性があって好印象でした。
地上で起きていることを傍観するなら、マリアの事も傍観していれば良いのに・・・と率直に思ってしまいました^^;
オープニングテーマは、ZAQさんの「Philosophy of Dear World」
エンディングテーマは、TRUEさんの「ailes」
ZAQさんの曲の格好良さは相変わらずですね・・・歌うのは難しいですが(//∇//)
1クール12話の作品でしたが、この作品を通して色々と考えられたのも、物語としてしっかり完結まで描かれていたからだと思います。
マリア・・・これからも幸せな生活が送れることを祈っています^^