Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャッチコピーは「世界を壊して、私は生きる」
この作品はオリジナルアニメだったんですね^^;
レビューを書くためにwikiを見るまで全然気付きませんでした^^;
でも、タイトルにもあるドラゴンやパラメイルという乗り物のデザインが好きだった事と、豪華な声優さんがたくさん登場する事から視聴を決めた作品です(^-^)
この世界に住む人類は、大きく2つに分類されていました。それは「マナ」という超能力のような力が使える人と使えない人・・・
多くの人がマナを使えるこの世界では、マナを先天的に使えない人を「ノーマ」と蔑み、人としての扱いすら剥奪しノーマの根絶を願っている・・・この世界の「ミスルギ皇国」の第一皇女であり、この物語の主人公でもあるアンジェリーゼも考えは大衆と一緒でした。
そんなあまりに不条理な世界で物語が動いていきます。
この世界を第3者の視点で見ると・・・「あれっ?」と思う点が幾つかあるんです。
マナが使えないという理由だけで何故ノーマは迫害されなければならないの?
この世界で日常茶飯事的に起きているであろうノーマの不条理さに違和感を覚えずにはいられませんでした。
大勢の中に紛れていると、物事の本質が見えずそれが例え間違いだったとしても気付かずに正しいと錯覚してしまう事があります・・・
それに人数が多い側であれば、そこに身を置く事による安心感も得られると思います。
ましてや小さな頃から「それが正しい事」と刷り込まれてきた内容であるなら尚更錯覚の確度は上がると思います。
意図的なミスリードによる世界の醸成・・・振り返ってみると、とんだ伏線でしたね・・・^^
迫害されたノーマの流れ着く先は辺境の軍事施設である「アルゼナル」です。
ここでは、パラメイルというバイクからロボットに変形するマシンに乗り、どこからともなく現れるドラゴンと戦う日々が繰り広げられています・・・
このアルゼナルは常に命を懸けた戦いと隣合わせで、喜び、憎しみ、妬み、怒り、悲しみ・・・
人間の持つあらゆる正と負の感情が蔓延しています・・・
皆んなここに来るまで、色んな・・・そして沢山の蔑みに対して一人ぼっちで耐えてきたんですよね・・・
自分たちの足元は、いつ死ぬかもわからない危うい状態・・・
けれど、日々自分の力で生きていることが実感できるから、人を精一杯好きになるし、対立して協調するんですね^^
「マナ」が使えた争いのない平和な場所とはまるで真逆・・・
「マナ」の世界は理想郷なの・・・?
最初は笑顔の溢れる場所・・・とも思いましたが、ノーマを蔑む態度や言動に違和感を覚えながら視聴を続けていると、次々と明るみになる驚愕の事実たち・・・
誰もがノーマになりたくて生まれた訳じゃなく・・・
誰だってノーマを産みたかった訳じゃない・・・
それでもある確率でノーマはずっと産まれ続けてきているんです・・・
その意味は・・・本編でしっかりと描かれています^^
しっかり練られた壮大なストーリーを支えるたくさんの登場人物たち・・・
それぞれが役割の一端を担いながら物語が進んでいきます。
主な登場人物は以下の通りです^^
アンジュ CV:水樹奈々さん
サリア CV:喜多村英梨さん
ヒルダ CV:田村ゆかりさん
ヴィヴィアン CV:桑島法子さん
エルシャ CV:小清水亜美さん
ロザリー CV:石原夏織さん
クリス CV:小倉唯さん
モモカ CV:上坂すみれさん
サラ CV:堀江由衣さん
タスク CV:宮野真守さん
エンブリヲ:関俊彦さん
オープニングテーマ
水樹奈々さんの「禁断のレジスタンス」
高橋洋子さんの「真実の黙示録」
エンディングテーマ
喜多村英梨さんの「凛麗」
水樹奈々さんの「終末のラブソング」
オープニングもエンディングも作風に合っていて好きでした。
個人的には劇中歌として流れた「永久語り」も気になる曲だったと思います^^
2クール全25話の作品でしたが、物語がしっかり練られている上、登場人物の必死で生き抜こうとする様は見応え抜群だったと思います^^
ちょっと羨ましかったのはタスクのラッキースケベですかね^^;
物語の終わり方も個人的には良かったと思っています^^
こういう作品はこれからもたくさん見たいですね♪