oneandonly さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
笑いあり涙ありで楽しめた作品
世界観:9
ストーリー:6
リアリティ:5
キャラクター:7
情感:9
合計:36
舞台は死後の世界
運命に立ち向かう少年少女たちの物語
なんらかの理由で最期を遂げた少年・音無は、死後の世界の学校で、ゆりと名乗る少女と出会う。
彼女は神に反逆する「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。
そして、立ちはだかるは神の使い・天使。それは、可憐なひとりの少女だった。
生前の記憶が無く、この死後の世界で何が起きているのかも分からず戸惑う音無。
彼は、ゆりたちと共に戦う道を選ぶことにしたのだが…。
(公式HPから拝借)
これも、絵柄だけでは「またキャラ萌え作品か?」と見ようと思わなそうなアニメで、たまたまlive Reactionのユーチューブで扱われていて徐々に嵌ってきました。絵柄は慣れますし、カラフルでいいんじゃないかとw
元々、死後の世界なので何でもあり。リアリティのハードルは問題になりませんし、皆が生前に何らかの思いを残してきたということで、シリアスな情感も十分。
特に、この作品は笑いも両立している所がいいですね(全体的に自分の笑いのツボに合っていました)。{netabare}特に錐揉み飛行のシーンは、アニメで久しぶりに笑いをこらえられませんでした。{/netabare}登場人物が多い分、それぞれを深堀りすることができていませんが、自分の学生生活を思い出せば、親しい友人以外はそんな感じだし(もう少し、活躍の場をあげたかったとは思います)、これだけの設定ですから突っ込み所はやはりあるのですが、私は総合的に許せました。
{netabare}笑いやドタバタがありつつも、1つ1つのエピソードは、最後に心地よいフィーリングにさせてくれる、「あの花」のような作り。ED曲はそれだけでは特に良いと思わなかったでしょうけど、ほとんどの回で良い入り方でした。ゆりを中心に仲間が増えていく映像もエピソードの進行によって変化して飽きさせず、毎回最後まで見てしまいました。OPも素敵な曲で、これからも聴いていきたい曲です。
笑いがあるのと、ユキアツの分(笑)で、あの花より上の評価になります。思い残すことのない人生にしていきたいと改めて思えましたし、もし、思い残しがあっても、死後の世界にこんな救済があればいいなと感じました。{/netabare}
まどマギのような緻密な構築はありませんし、見返して同じように感動するかと考えるとわかりませんが、1クールでの作品としては十分の面白さ・魅力を持つ傑作だと思います。絵柄のために未視聴の方は、是非!
(2021.9.12評価調整4.6→4.4→4.3)
(2022.8 追記)
key作品の中では最も評価が高い作品ですが、改めて視聴したら、泣かせに来る脚本が唐突に感じられたため少し評価を下げています。