Baal さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
海色に輝く中で・・・
角川ゲームスが開発し、DMM.comが配信しているブラウザゲーム
を原作とする作品です。全12話、ゲーム未プレイ
新たに鎮守府に配属された駆逐艦・吹雪はいきなり第三水雷戦隊
でミッションに出撃することになるが吹雪にとってそれは初めての
出撃なのでした・・・
物語は正直なところカオスな感じがしていました。(あらすじを書こう
にも上手くいかず何度書き直したことやら・・・)突然出撃だったり
よく分からない日常だったりと繋がりを取ろうとしているのかどうか
さえ揺らいでしまっていたように思います。
どう見てもゲームをそのまま映像化しただけなのではという感じです。
イベントがあれば出撃したり、それに備えて訓練つまりレベル上げを
したりでもスタミナが尽きれば回復まで待つ。その間は艦娘を眺めて
いたり他のことをしていたりなので適当に妄想だけを具現化したような
日常話を入れるという感じです。
私はバトルを入れようが日常だけにしようが全く構いません。
ただどう見ても物語に一本の筋を入れるのを途中で放棄したようなのは
認めるわけにはいきません。大まかな流れを全く考えずに複数の人物が
その話その話を勝手に構成しているのではと思うくらいです。
そういうのが見受けられるシーンがいくつもあったように思います。
とまあツッコミどころが多々ある作品ではありましたがそれは話題に
事欠かないわけであり、ゲームだけでなく様々な展開をさせていきたい
これにとってはそれはそれで良かったのではと思います。
そしてカレー回が一番良かったという話をいろんな所で耳にしましたが
私はあの回はそんなに好きではありません。確かに一番笑えたし、この
方向性を重点的にやっていればカオスでもそんなに問題はなかったのでは
と思いますが結局は今更でしかなかったという所です。
とあるキャラを〇〇させてからこの路線も多く含んでいくんだなと思った
矢先にこの話。私はこの話の直前のその出来事自身については悪いとか
いらなかったとかは思いません。ただキャラが重要になってくる作品で
どうかとは思います。それは置いておいて、ここの繋がりがカオスをはっきり
とさせた原因だと思いますし、そこからどう軸を取ろうにも取るのはほぼ
不可能なものになってしまったように思います。
キャラ萌えだけならそんなに引けを取るとは思わないのでその魅力を
あまり伝えることにしなかったのはあることに秀でた素材を苦手分野
で勝負させようとしているわけでただただ勿体無かったと思います。
曲はOPED共にとても良かったと思います。特にOPの「海色」はこのクール
の中でも1位2位を争うくらい好きな曲です。
EDの「吹雪」も良かったのですがとある動画が原因であまりひどい症状
ではないのですが幻聴・幻覚が聞くたびに発生してしまい、自分の中で
株が下がってしまいました。でもそのうちそのことを忘れればきっと元に
戻るのだろうと思います。(多分w)
色々微妙だった部分ばかりを挙げてしまいましたが本当に曲は良かった
です。(こういう言い方はあまり好きではないのですが・・・)
ただキャラはこういうゲームが原作ですから可愛く見えると思いきや
そういった部分を作品そのものがあまり表現してこなかったように感じ
ていたのでなんか微妙感じてしまっているように思いました。
私自身が放送前の段階からどうやっても上手くはいかないような気がして
あまり期待値を上げずに見ていたからよく分からないカオスな展開程度に
感じたんだと思います。続編を作るらしいのですがカオスな状態は何時まで
続いてしまうのか、それとも路線変更してくるのか、どっちつかずの
よく分からんものになってしまうのか気にはなりますがこの時と同じように
期待だけは全くせずにあるものを取り込めるといいかなと思います。
◆個人的点数評価 79.784点
余談
{netabare}
久しぶりに星評価の物語に2.5をつけたなぁと思います。
デフォルトが3.5の私にとっては余程のことがない限りは付けない
点数であり、これがそれに値するかと言われると微妙な所ですが
あらすじが書きづらかったので最初からカオスが全力だったということで
2.5にしました。
{/netabare}