alpine さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
様々な思惑が渦巻く作品
文明が滅んだ後の世界の話・・・
というと、スチームパンクのような時代設定を連想してしまいますが
この作品では機械文明がほぼ残らず、人々の生活が明治時代辺りまで逆行した日本の話。
時代設定という点だけなら蟲師辺りが近いでしょうか。
この世界に住む人間は例外なく超能力を有しており、厳しい掟によって統治されている。
そのなかで少年少女が不可解な現象に幾度と無く遭遇し、成長を重ねていく物語。
物語は、少年少女が12歳から始まり、14歳、26歳と歳を重ねていく3部構成になっています。
内容はSF・ファンタジーというより、サイコホラー、サスペンスに近いです。
固有名詞が多かったり、箱庭物語だったりなので、蟲師のような雰囲気がダメな人は序盤で飽きると思います。
また、暈してはいますが、胸糞悪い表現が多い作品なので、尾を引いてしまう人も見ない方がいいと思います。
様々な思惑が渦巻く世界観になっているので、多角的な解釈ができる人に勧めです。
物語の中でネタバレはあるので、直感的に見ても大丈夫です。
{netabare}
スクィーラの「お骨を用意できるかもしれない」という言葉ではピンと来なかったのですが
その後の早季のセリフ「焦りで周りが見えなくなっている子供たち~」というのは
よくよく考えると、真理亜と守も含めた言い回しだったんですね・・・。
一応ハッピーエンドだったので、精神衛生上そこまで引きずってないのですが
局所的に色々考え込んでしまうと、一気にサイコパス濁る作品ですねこれw
{/netabare}