hikonoir さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
はずかしくなります。
何を隠そう、すでにプリキュアはドキドキまで全部観ました。んで、繰り返し各シリーズ見直す。だいたい5~6回は観る。何がかわいいのか、どこが気に食わないのか、見落としはないか…。もちろん自分で気付かないところはある。
見直すと解る時もある。劇中にでてくる「幸せの王子」はオスカーワイルドだったのを思い出した。「サロメ」で有名な英国の劇作家だ。美のディレッタントを自称し、男色に耽って裁判になり晩年は不遇で客死したと聞く。19世紀末の頽廃の美学を体現した1人だ。「サロメ」は旧約聖書の幼児虐殺をしでかしたヘロデ王の娘である。その狂気と死、エロティシズムと美徳を極限まで高めた劇作は画家ビアズリーの挿絵で完成した。なので、童話といってもどこか頽廃と死の匂いが漂う。自分は「ドリアングレイの肖像画」が好き。映画化もされてるらしい…。
余談はここまで。ドキドキは粒ぞろいで良い。やっぱり、六花とマコピー。アリスもかわいい。マナもいいんだけど、どうも全身あずき色って…。シリーズ中プロポーションが一番子供っぽくて、とってもいいなぁ。六花のワンピースに髪の毛、後ろでしばるしめ縄リボン。マコピーの短パンにショートカット。そしてレジーナ。けっこう泣けるエピソードもあるし楽しめた。レジーナ絡みの話が、涙ぽろぽろで胸がキュンだね。
最後はダメだね。正体ばらすのはタブーでしょ。ぜーんぶ台無し。プリキュア最大の魅力は敵の破壊による被害が、一般庶民に認知されないで話しが終わるということだと思う。よく考えてみてくれ。バットマン、スパイダーマン、快傑ゾロ、月光仮面、タイガーマスク…素顔を隠したヒーロー。一般庶民も悪い奴が極悪非道を行い、ヒーローに懲らしめられ、またヒーローが弱い子供や女のコを助けるのをみているわけだ。そういう善悪の活劇を目の前で観たら普通、興味もつでしょ。「あれは、誰?」ってね。で、だいたい話がそこら辺を中心に進むわけだ。
ところが、プリキュアにはそれが無い。まぁ、微妙な状況もあるけど…、おおめにみてくれ。正直、誰も知らないところで地球を救っていることになる。プリキュアが勝てば全てもとどおり。これってすごい設定だよね。だから、正体バラしちゃダメ。フレッシュも然り。
また、たまにコメント書きに来ます。あの自分も最近、漫画描いてます。漫画サイトでみかけたら読んでください。