退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
漢の生き様
宇宙戦艦ヤマト。本作からアニメブームと呼ぶ人もいれば、アトムという人いれば、ガンダムという人もいる。まぁとにかくアニメ草創期において本作は無視できない作品なのは確かなハズ。
私は全然世代じゃないけど本作を観ていて名作だなぁとかそんなんではなく、ヤマトに何か懐かしさを感じた。太平洋戦争で沈没した大戦艦大和。この歴史的事実とアニメという媒体を通して今なお、癒えることのない戦後の痛みや、放射能による汚染等々、今でもタイムリーな話題であり色あせない作品。
あらすじは地球が他惑星に放射能で責められ、放射能除去装置を手に入れる為聖地イスカンダルへ飛び出し戦う話。ただやはり放送当時見ておきたかったというのが本音。例えば私の場合はドラゴンボール後期ポケモンデジモンドラクエFFとかになってくるのですが、その時の全身に走る稲妻っぷりが今でも胸にあって、それで今もアニメを見ている。なのでヤマト世代の人が羨ましくもある反面、自分の世代のアニメにも感謝している。
という御託は置いといてw
しかしまぁ世代を超えて響いてくるってな感じです。
■戦争
普通SFものとかって、カッコよさがまず大事な印象なんだけども、本作は色々放射能ぶっぱなしたり派手さはある一方で、何かと地味というか渋い。敵もいるんだけど地球を放射能まみれにしてしまった、それだけで時代とマッチさせて視聴者を本気にさせたのだろう。また敵も限りなく人間に近い容姿であってこれは戦争なのである、と言っているのようなリアルがそこにある。フィクションであってもそう感じさせるリアリズムがあって、これは戦争モノだと再確認させられる。
■成長物語
主人公:古代進は兄を戦争で失っている。地球最後の戦艦として旅立つヤマト。この二つが憶測ですが当時の日本の無念さを、肉親を失った悲しさや、悲劇の沈没船大和から希望の船へと託す有様に見入ることが出来る。そして本作は主人公を始めとして幾人もの成長を描かれている。兄を見殺しにした艦長に食ってかかる古代だが、艦長と自分に流れる同じものと、艦長が背負っている物語を噛みしめながら、次第に反発から理解へ、理解から継承へと続く人間ドラマ。また主人公以外もこういった成長ドラマがあって、複数の主人公がいるような作品とも感じた。
■漢の生き様
ヤマトという船は男の船と松本零士は述懐している。
それはセリフが特に熱く物語っていて
「いいか古代、ここで今全滅してしまっては、地球を守るために戦う者はいなくなってしまうんだ。明日の為に今日の屈辱に耐えるんだ。それが男だ。」
「沖田さん、男だったら、戦って戦って戦い抜いて、1つでも多くの敵をやっつけて、死ぬべきじゃあないんですか!」
「俺達がしなければならなかった事は、、、愛し合うことだった!」とかもう無茶苦茶激熱です。
漢のロマンここにありーーーーーーーツツツツツ
なんか書き足りないのですが言葉が出てこない。にわかの限界ですなw