kochiro さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
心理描写の限界
登場するキャラクター達は思春期から大人へと成長する年齢であり、自分はどうしたいのか理解していて、どうしてほしいのか、どうすべきかも理解している。という設定で、全体を通して絶妙な心の揺れ動きを表現しています。この作品の評価が高いということは、この年齢で培うであろう現代の日本人の深層心理に共通点があるからこそだと感じました。
私は台詞、表情、口頭表現という一人で表現することをアニメでは複数人で表現しなければならないために、特殊効果を使わずに微妙な心の動きを表現するのは苦手だと思っています。
それにも関わらず直球勝負を挑んでいるこの作品はすごい。理屈じゃない。感じたことがすべてだっていうような、キャラクター達と重なるような青臭い若さと勢いを作り手に感じました。
ライターさん、アニメーターさん、声優さんがキャラクターの心をそれぞれ解釈しているから不統一感が表に出てしまっている。でも、そういう点も含めて演出に見えなくもないっていう「青春」が感じられる作品でした。
