ノンリニア さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2.5次元の世界
全11話、コンパクトにまとめられたダイナミックな物語。
冒頭のインパクト、矢継ぎ早なイベント、一貫した世界観。
監督のパーソナリティが作品を強くリードし、スタッフ全員がそれを理解・共有していることがうかがえます。
ヌルヌル動く二次元も魅力的だけど、「東のエデン」はそれとは違う。
神山監督+Production I.Gが得意とする、程よい硬さを持つ2.5次元の世界といった印象です。
次元を0.5引き上げている作中の3Dは秀逸で、特に黄色いスクーターの疾走シーンや戦闘機の動きなどはさすがI.G。
個人的には壁や床の光沢の表現が特徴的な背景もお気に入りです。
それらの絵とJAZZYな音楽が創りあげる世界は程よく現実的で、心地好く物語に入り込めました。
現実を舞台に派手な展開をぶちかますので、設定考証を意識しだすと気が逸れますが、骨太なストーリーの流れに身を任せて観ればワクワク楽しめます。
ただ、注意が一つ。
「東のエデン」はTV版だけでは完結しません。
全11話はプロローグに過ぎない……いや、本当にそんな感じなのです。
TV版を観た後は、劇場版Ⅰ、Ⅱを観ることをお勧めします。
というか、観なきゃ気持ちが悪くて眠れませんので。