北山アキ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
京アニもやればできる
京アニの作品で最後まで観たのは「氷菓」と「中二１期」くらい。
「ケイオン」や「クラナド」、「ハルヒ」といった人気作も、
最近の「甘ブリ」とかも何が面白いやら理解不能で序盤で断念した。
なので、京アニに期待感はないのだけれど、
画はきれいなので、1話目からスルーすることもない。
1話目の感想としては、オーソドックスな部活青春群像劇になれば、
普通に見れそーという感じ。
良かったのはＥＤのＺＡＱ流歌謡スカ・パンク・ポップ。
ＺＡＱさんには、スーザフォンがボンボン鳴る上でキャラ声で歌うセカンドラインの曲
とかさらに冒険的な曲も作って欲しい。
スカコア・バンドの布教
https://www.youtube.com/watch?v=WXGInUeE_Zw（streetlight manifesto）
ニューオーリンズのブラスバンドの布教（Stooges Brass Band）
https://www.youtube.com/watch?v=tO8_GeF3GiM
2話感想{netabare}
前半はチューバとサファイアの演技がやたらキャピキャピしてて
げんなりした。
これも動物園ものかと。
しかし、後半、顧問の先生が登場していい意味で空気が一変。
これから面白くなるかは先生次第のようだ。 {/netabare}
8話感想{netabare}
高坂さんがまるでジャック・ドワイヨン監督作品（「ピストルと少年」傑作）に登場する少年少女みたいだった。
このフランス人監督のようなウルトラ・ナイーブな会話展開はぼくにはどストライクでした。
持て余した感情を身もだえするような不器用さで口に出してしまうような青臭さにむせ返ります。
ここ数話、淡々と部活紹介するような感じはどうなんだろう？と思ってたけど、今回は参りました。
朝に観てから会社行ったけど、仕事しながらふと思い返してしまうくらい引きずってしまうインパクトのある話は（ぼく的に不作な）今クールのアニメでは他にはありません。{/netabare}
最終話まで観た感想
地に足の着いた日常的な部活風景の中に、
叙情、詩情、官能を読み込みつつ、
浮遊感と息苦しさを行き来する少女の心情を切り取った
素晴らしい青春もの。
特別に魅力的な物語とは言えない素材を、
繊細で丁寧な演出、
情感の溢れ出すような作画、
黄前ちゃんの声優さんの演技といった数々の魔法で、
特別な映像作品に結実させたように思う。
でも、キャラクターの魅力は原作由来なんだろうとは想像する。
リボン先輩含め、嫌なキャラはいなかった。
なぜか滝先生も随所で可愛さアピールするし。
京アニって有名だけどつまんないもの多過ぎ
と思ってたけど、この１作は別格だと思う。
良い作品が売れるとは限らないところがはがゆいけど、
続編が待ち遠しい。
