OZ さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
世直しロードームービーアニメ
作画の雰囲気が独特で
オリジナルテレビアニメとの事から
興味を引かれて観る事にした2015冬アニメ
■世直しロードームービーアニメ■
モブと呼ばれる今一つ目立たない女の子4人組が
関東地方から中国地方まで
その土地土地で起きたご当地トラブルを解決しながら旅をする
世直しロードームービー作品『ローリング☆ガールズ』
まず目に飛び込んできたのは
パンクロックバンド「THE BLUE HEARTS」の楽曲を
OP ED 挿入歌の至るところでカバーされており
ファンの方からしたら賛否ありそうだが
ポップテイストな色彩の作画で
女の子×バイク×THE BLUE HEARTSと
どことなくオシャレな空気感が漂う。
何より驚くべきところは
設定のぶっ飛び具合である。
東京都 東村山市や埼玉県 所沢市
登場するそれぞれの地方が独立国となっていて
東京大決戦にツインタワー宣言等
一言で表すなら何が何だか分からない
荒唐無稽な世界観なのだが
最後まで萌えに媚びていないのは
良くも悪くも今作品のらしさなのだろう。
しかし 世界観だけが先行しているとも言え
ノリと勢いだけで楽しめるものの
やはりそれのみだと引き込まれるまでは厳しく
次回へのワクワク感に欠けるのと
メインキャラクター達の魅力に乏しいのが
目を引く作画だけに残念だ。
THE BLUE HEARTSの楽曲を起用し
オリジナルアニメならではの良さはあったが
ストーリーに不鮮明な点が多く残るので
せめて"観る人にやさしく"してもらいたかった作品である。
■あとがき■
ぶっ飛んだ内容のまま駆け抜け
ノリだけだと厳しい全12話でした。
あまり説明を補足してしまうと
今作品らしさが失われてしまいそうだけれど
細かい事を考えずに楽しむ作風とは言え
ちょっと分かり辛い部分が多かったかな。
原作の無いオリジナル作品なので
掴みから置いてけぼりになってしまっていたのが
後々まで響いた印象だったね。
ポップな作画やぶっ飛んだ設定共に
視覚的に"魅せる"意味では楽しめたが
残念ながら肝心のストーリーは
勢いだけの"疾走感"に頼り過ぎている様に感じたよ。
と言っても全く楽しめなかった訳ではなく
第8話「雨上がり」の様な
ラストで一条美沙と豆千代のライブに繋がる京都編は
構成も良くて大円団ENDで満足出来たし
それにゆきっぺの書くイラストが
何故か地獄のミサワ風だったのは
地味にクスっとさせられたね(笑)
オリジナルアニメは応援していきたいので
制作会社WIT STUDIOさんの次回作に期待したいです。
満足度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3)