12番目の狐 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
良くも悪くも究極の青春を描くアニメ
○導入
主人公黄前 久美子(おうまえ くみこ)はこの春から北宇治高校の1年生。
中学時代は吹奏楽部でユーフォニアムを吹いていた。
高校の吹部の演奏はかなり低レベル。
演奏を聞いて入部はないなと思っていたが、特に入りたい部活もなく且つ絡んでくる同級生に流され北宇治吹奏楽部に入ることになる。
原作■小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』著 武田綾乃
動画作成■京都アニメーション
監督■石原 立也
シリーズ構成■花田 十輝
○こんな人におすすめ
・帰宅部ではなく幽霊部員がいないまた土日にも普通に練習があった吹奏楽
部員経験者は絶対に見るべし
・帰宅部ではなく幽霊部員がいないまた土日にも普通に練習があった吹奏楽
部員経験者は絶対に見るべし
・帰宅部ではなく幽霊部員がいないまた土日にも普通に練習があった吹奏楽
部員経験者は絶対に見るべし
・努力挫折部活一致団結←このあたりのワードにピンときた方
○見所
・吹奏楽部独特の苦しみと喜びが辛いほどリアルに書かれている
・一色ではない絡み合った人間関係
・少女たちがもがき「いつのまにか(ここ重要)」成長してゆく様
○感想
一言で言えば究極の日本の青春アニメなのでしょう。
恋だけにきゃっきゃうふふする作品、部活だけにおっしゃばっちこいする作品、どれも良い青春ですが、本当の青春ってもっと複雑だと思いませんか??
特に日本では部活動が盛んです。
文武両道を掲げる学校は今も少なくありません。
そんな日本の少年少女に迫り追う本作品。
本気の部活動をテーマに、人間関係・上下関係・友達関係・戯れ・作られる特別感・選別されること・選ばれないこと・努力と結果・上がらない実力・溢れて零れる苦しさ・恋愛・団結と仲間割れ・空気の重要性・成長・自己の確立・自己承認欲求、などなど挙げればきりがないほどたくさんの人生で人が立ち止まるポイントをぎゅぎゅっと全13話につめこんでリアルに描かれます。
簡単に言うと複雑な作品ですが、本気でチームで努力したことのある人、特に吹奏楽部員だった人にはもう考える前に脊髄で共感しちゃう名作アニメです。
○滝先生という人
このアニメは登場人物たちが基本的に自主的にどんどん動いてお話を紡ぐアニメなのですが、その中でも滝先生の存在は一際大きいです。
誰が欠けてもこのお話は成立しないのですが、大きな流れを作っているのは彼なのではないでしょうか。
・一貫した信条「部員を信じる」「自主性を尊重する」
まずは「信じる」姿勢から。
お話の様々なところにその姿勢があることを見てとれます
「全国目指す」「出来ます」「もっと練習したいです」「オーディション不満」
彼はよくクローズドクエスチョンと言われる質問の仕方をするのですが、その答えを人質に(と言ったら聞こえが悪いですが)自分のなりふりを決定しています。
それはどれも二択を出したのは先生ですが選んだのは部員。
部員にそれを貫くことを要求し且つ見守る
次に「自主性」
誰が演奏しているのか丸分かりな状態で2回目のオーディションを行います。
「あれ?」と思った方も多いと思いますが、部員参加のオーディションって後ろ向いて誰が演奏しているのかわからない状態の挙手制が多いんですよね
最初は作者の取材不足かなと思ったのですが最後まで見てわざとだとわかりました
香織先輩と麗奈ちゃんへの配慮なんですよね
全員がオーディションするならまだしも二人でどちらが負けても公開処刑になる。
そしてやっぱり納得いかない。
そこで先生はソロでない方のプライドの傷を最小限にし自分で選んだんだからとより納得させる方法を選びます。
ここでも「信じる」信条が出てきますが先生は部員を信頼してるのですよ
だから香織先輩は自分の力量を受け入れて麗奈にソロを譲った。
先生は部員の心のケアも大事にしているのですね
合奏には心の一致団結も必要だと知っているから出来ることなのでしょう。
前述の「全国目指す」「出来ます」「もっと練習したいです」「オーディション不満」という部員の声も真摯に受け止めます
全国目指さないと答えた葵ちゃんを送り出し、
出来ますと言った久美子を部分的に合奏から外しつつも待つから練習するようにと言う、
練習したいの声に、練習したい人とそうでない人に分け付き合う
オーディション不満の声に二度目のオーディションを開催する
音楽や芸術を生業としている人には非常に変わり者が多くまた人の心情を美の追求のためにないがしろにする人は多いです。
だから芸術と指導の両立は難しい。
しかしその両方を滝先生はやってのけているのです。
アニメにはよく理想的な登場人物と理想的な展開が出てきます。
チョロインのみなさんなどがお馴染みですよね
この作品で最も美化されているのは滝先生だと思う(芸術も指導も両立するから)のですが、この人物もびっくりかなリアルに描かれているのです
おそらく唯一先生が感情を垂れ流した場面。
オーディション不正疑惑で先生への不信が高まっていた時期、部員が勝手に音楽室の毛布を片付けてしまい、それを滝先生は怒鳴ります。
人は完璧になれない。
指導は人が行う。
すなわち不完全な者が指導者になるということで、先生が個人的なイライラから生徒に奴当たるというのはよくある光景ですよね。
それが滝先生もまた然りなわけなのです。
人間らしい良き指導者の像を的確に突いた良い演出と描写だったと思います。
○売れない円盤
やはりリアルだからなのではないでしょうか
個人的にこの作品は日常アニメの悪いところ(劇的な進化がない)とスポ根アニメの悪いところ(努力が結果を出すとは限らない。敵とかが)を合わせて昇華し綺麗に描いたものだと思っています
そりゃ売れないよね現実だもん
でも悲しい
だってこのアニメはそんなかけがえのないもう二度と帰ってこない苦くて酸っぱいだけど大事で大切なリアル青春を描く貴重なアニメ
ついでに作画も演技もめちゃくちゃいいというオマケ付き
一昔前まで大人は示し合わせたかのように「努力は裏切らない」って言ってきた
でも最近は手のひらを返し「努力は実るとは限らない」なんていう
そんな社会に一石投じるこの作品
「努力は実る。でも競争相手がいたりすれば、その相手が自分よりもっと努力していたら自分は負ける。才能もあるけど心のコンディションや指導者、はては努力出来る才能なんてものまでもが起因してきて何本もの定規が複雑に絡み合って結果に繋がる。けど、努力の成果は結果だけだろうか。もちろん結果が一番大切だし目標だ。しかしそれまでの過程、傷ついた日泣いた日無視した日された日温かい言葉をもらった日心無い言葉を受けた日仲間を見つけた日誰かを傷つけてしまった日。そんな色んな味のする全てが痛すぎるくらい鮮やかな思い出になった。これがもらえたからいいだろうなんてことは言わないけれど、努力は無駄ってこれでも言えるかい?」
なんてことをこのアニメは伝えたかったんじゃないかな。
…と思うよ。
○最後に
個人的には断然部長推しです。
中学の時の一生懸命な自分を見ているようで可愛く思えます。
そして先頭を歩く人間にはなかなかに困難が降りかかる。
辛く険しい道でしょうが頑張ってほしいです。
また、欲を言えば、2クールくらいで成長と紆余曲折をもうちょっと丁寧に描いてもらいたかったです。
マウスピースでやっとこさ音が出たあの感動、
ロングトーンの退屈な風景、
練習のしすぎで痛くなる唇、
好きな小節だけ戯れに合わせるパート練習
ひたすら吹き続ける裏拍練習。
しかし円盤が伸びてないことを考えると13くらいでちょうどいいのかもしれません
上記のことまで盛り込んだら完全に吹部内輪ネタですもんね
○蛇足
「ダメ金って?」
{netabare}一段階大きいコンクールに行けない金賞のこと。
吹奏楽の一番大きなコンクールは
地区(県の中でいくつかに分かれている)→県→地方(関東など)→全国
上記のようにコマが進む。
コマを次大会に進められるのは上位数チーム。
コンクールの賞は上から順に金賞・銀賞・銅賞と出来に合わせて贈られる。
技術に合わせて贈るものなので極端に言えば参加チーム全て金賞も有り得る。
次大会出場は枠数が限られているので演奏が上手い順に上から決められる。
金賞を取っても次大会に必ず出場出来るわけではない。{/netabare}
「物語の中で葉月が灰色っぽいのを口に当てて音出してたけどあれ何?」
{netabare}灰色の物体はマウスピース。略称マッピ。色は銀色。
金管楽器(トランペット、チューバ、ユーフォニアムなどの金や銀色した楽器郡のこと。サックスとフルートは金銀だけど木管楽器。)の口に当てる部分の部品。
金管楽器奏者は音出しの練習をマウスピースのみですることがある。
特に初心者。(初心者は大抵音が出ない)
マウスピースで音を出せれば金管楽器を鳴らすことができる{/netabare}
「作中手をチョキにして口にあてて音を出していたけどあれは?」
{netabare}バズィングという金管楽器奏者の練習方法の一つ。
唇を軽く巻き込み唇の真ん中に小さな穴を開け息を出し唇を振動させ蜂の羽音のような音を出す。
金管楽器奏法の基本。
マウスピースを使って音を出すよりも難しい。{/netabare}
「第4話:リップスラーって?」
{netabare}楽器で押す指を変えずに音程を変える練習
金管楽器は指で押して音程を変えるところ(ピストン)が3本(楽器によっては4本)しかない。
そこで音程を変えるには口周りの筋肉の締め具合と息の速度の変化が必要。
(例えばトランペットではド→ソ→ド→ミ→ソで3本の指は全部離す)
同じ指の音を(つまり口の筋肉と息の速さだけで)滑らかに変える練習、これがリップスラー。{/netabare}
「第4話:ロングトーンって?」
{netabare}ある一音を長い間綺麗に伸ばす練習。
退屈な練習なので敬遠されがち。
運動部でいう筋トレみたいなもの。
基礎練習の一種。{/netabare}
○主な登場人物
・黄前 久美子(おうまえ くみこ)声 - 黒沢 ともよ(くろさわ ともよ)
主人公。高校1年生。担当楽器はユーフォニアム。髪はチョコ色。
思ったことをつい口に出してしまう。冷めている。流されやすい。
担当楽器はユーフォニアム。
・加藤 葉月(かとう はづき)声 - 朝井 彩加(あさい あやか)
高校1年生。入学早々久美子に絡む。のせられやすい。
久美子の毒舌へっちゃらな鈍感力タイプ。
中学はテニス部所属。高校は吹部に入ると決めていた。
髪はこげ茶色で短い。担当楽器はチューバ。
・川島 緑輝(かわしま さふぁいあ)声 - 豊田 萌絵(とよた もえ)
高校1年生。一人称が「みどり」。
努力家だけどそれを努力とは思っていない
髪はキャラメル色でリボン形緑色のピンをしている。
担当楽器はコントラバス。
・高坂 麗奈(こうさか れいな)声 - 安済 知佳(あんざい ちか)
高校1年生。久美子と同じ中学だった。担当楽器はトランペット。
中学の時ダメ金で悔し泣きした。担当楽器はトランペット。
特別になりたい。
・小笠原 晴香(おがさわら はるか)声 - 早見 沙織(はやみ さおり)
3年生部長。真面目でリーダーシップはあるが求心力に欠ける。
一生懸命だがなかなかむくわれない。担当楽器はバリサク。
・田中 あすか(たなか あすか)声 - 寿 美菜子(ことぶき みなこ)
天才肌。一見するとムードメーカーだが計算高く効率主義。
物事に対しかなりドライ。自分にもストイック。
まあ出来ちゃうんだけどね。
・中世古 香織(なかせこ かおり)声 - 茅原 実里(ちはら みのり)
トランペットのパートリーダー3年生。
性格穏やかな美人のため部のマドンナ的存在。
・滝 昇(たき のぼる)声 - 櫻井 孝宏(さくらい たかひろ)
北宇治高校吹奏楽部顧問。
一部から粘着眼鏡と呼ばれている。飴と鞭の使い分けがとても上手い。
○あとがき(筆者の好き嫌い萌えの話です。誹謗中傷は受け付けません。)
※「あるある」「先生すごい」「(筆者の自分語り)」注意!!
{netabare}
(1)
主人公が特に明るいわけでもなくさめているというのは新しいですね。
しかし私は苦手かな。
人間の機微がわからずずけずけ物を言うからちょっとね。
(3)
主人公ちゃん嫌いだったけどそこまで悪い子でもないかなって思えてきた。
いざこざでやる気のある2年生がたくさんやめたんだってね。
リアル。
吹部経験者には是非観て欲しい。
部長がかわいそす(´・ω・`)
吹部の部長なんてこんな扱いよね
副部長に助けられてる感あるけどそれは部長じゃない(攻撃の的じゃない)から出来ること。
不満言ってる人たちは不満だけ言って正論だ!ってふんぞり返って解決策は何も言わない。
あったあった(遠い目)
このギスギス感といい、縦社会感といいリアルすぎ。
副部長ちゃんが「私は部長の従順な部下ですから」みたいなこと言うシーンあるけどあれって、「責任は自分にありませんから」って言ってるのと同じだよね。
二番手っておいしいとこどり
(4)
滝先生いい先生だなあ
普通吹奏楽の先生なんて基礎錬見てくれないよ!
先生も楽しい合奏を指導したいんですそんなもんなんですはい
今思い返せばの話ですが。
おかげさまで私が所属する吹奏楽部の基礎錬は先輩たちの伝統とオリジナルでした
基礎錬まで見るって先生忙しいだろうに大丈夫なんかな?
「私も誘ってくれたらよかったのに」ってコンビにの前で言うペリドットちゃんのジト目が可愛かったですね
自分らのやり方が根本から否定されて溜まる不満とかもリアルですね
対滝先生の合奏の予備動作も本格的でしたね
今回の合奏では一気に上手くなってましたね!!!
現実ではこんなに早く成果は出ませんがまあこれはフィクションならではということで
しかし毎回毎回楽器の作画に気合入ってますねえ
2015春はソーマといいユーフォといい凝ってますねえ
見てて気持ちがいいです!
先生に合奏のOKを出してもらうシーンのBGMも良かったですねえ
普段BGMはあまり気にしないのですが今回はグッときちゃいました
感動系でとても良かったですね
あと、副部長ちゃんのしたたかな感じがだんだん分かりやすくなってきましたね
パーリーで「どっちの意見もわかるよ」的な発言をするとか
今後も注目ですね
(5)
久美子ちゃんがどんどん前に進んでいってるのがよく分かりますね
昔の仲間に話しかけられて今の仲間見て一緒に行くのを拒否するとことかね
強豪2校に挟まれて緊張している北宇治高を鼓舞するためにトランペット吹くのはアニメならではの演出ですね
先生は極端な飴と鞭でやってきますね
一貫しているのは、君たちを信じてますよっていう姿勢
これが一番大切なんじゃないでしょうか
これって案外できてない先生が多い
思春期って多感で大人が思う以上に子どもたちは敏感に人の本心を読みあっている
先生たちもかつては子どもだったのに忘れているんですよね
そして、「もっと練習したいです」という前向きな意見を潰さず且つやる気少な目な人の貴重なやる気の芽もいい感じに潰さないあたり手練ですね
背景が非常にいいですね
麗奈ちゃんと帰る道の横断歩道とか駅の改札とか
噂では外注らしいですが、クオリティが上がるならいいですよね
足がきちんと地面に着いてる感じの描き方もすばらしいと思います
本当に鬼のように崩れないな
人によって感じ方は実に様々だと思いますが私としては非常に好印象です
毎回見る度にちょっと涙が滲むのは懐かしさからかな
しかし副部長さんは過去になんかありそうですね
もしくはすっごく頭がいいか
リーダーぴったりなのに部長を嫌がるのは経験上過去みんなから持ち上げられてリーダーやって手のひら返しくらった人かリーダーが美味しい立場ではないと傍から見て理解している人間が主だと私は思っています
偏見ですな
人間関係や心理描写がリアルに非常に肉薄してて本当にいい作品ですね
欲を言えば、第一段階の上手くなる感じの苦労と葛藤の描写もうちょっと欲しかったですね
二次元特有なんでしょうけど、ちょっと早く上手くなりすぎかなってきもします
(6)
本当に楽器の作画がいいなあ
よくアニメにある塗りっぱなしではなく「あ~楽器ってこういうちょっと特殊な光り方するよね~」って感じが凄く上手に出ている
みているだけで懐かしい
今回は青春回でしたね
みんな青春してる。うん。
自分が楽器始めたばっかりの頃を思い出して仲間をなんとかしようとする感じとかリアル
そして女の子が可愛い
脚が二次元特有の色気を放つ
いいアニメ
(7)
ついに葵ちゃんが部活辞めました
部長ちゃんが音を上げました
はづきちゃんがしゅーいち君と久美子が付き合ってるのか聞きました
部長ちゃんが休んでトランペットのマドンナさんがお見舞い行きましたけど、あれって乗せるための文句だよねって思っちゃうな
マドンナさんは優しさで言っているとは思う
副部長さんは上手く生きてるなあと思う
多分部長の役目は副部長ちゃんには出来ないと思うし
有能だからねあすかちゃんが
有能なリーダーは叩かれやすい
ピエロやってないと世間渡っていかれないよね
能ある鷹は出ちゃ駄目
普段の求心力とリーダーに求められる求心力って違うんだよね
派閥あるある
吹部の派閥の話は小学校でも中学校でも高校でも大学でも聞いたわ
部長ちゃんが戻ってきて副部長ちゃんが笑う描写いいね
アニメってあそこまで語れるもんなんだね
水の描写がめっちゃいい
マッピを水で洗うとこが楽器の輝き+水のうねりの相乗効果ですごく綺麗だった
物体に映りこむとこの書き込みなんかも最高
はづきちゃんは本格的にしゅういちくんのこと気になり始めたんだね
あるある
いいアニメ
(8)
愛の回
久美子と麗奈
麗奈さんぐいぐい来ますねえ
愛の告白よかった
「私特別になりたいの。他の奴らと一緒になりたくない。だからトランペット吹いてる」
歪んでるというかこじらせてるというか気高くて純粋というか
一緒になつかしの曲を吹くとことか最高だよね
なんか余韻が初え○ちの後というか初ちゅうのあとみたいなそんな感慨のあるものに似てる
なんというか、高尚?
思春期にしかないみずみずしい感じ?
え○ちとかちゅうとか俗なことで例えたんですけど、うーん、なんというかその中でも本当に好きな人とようやく迎える初めての瞬間という感じ
人生で一度きりしかなくて大事で一瞬できらきらしてて、そんな感じ
高坂さんが久美子の唇ぷにってする作画とか芸術的でぞくぞくした
本物の唇みたいにふにってなってた
しゅういちと葉月
葉月ちゃんどかんと行くわね
直球だなあ
誰かがコメしてたんだけど「直球は打ちやすい」にはああってなった
表情が見て取れないのに睫毛の揺れで動揺表現するとかさすがすぎですはい
葉月ちゃんがしゅういちくん誘うときに目線泳がせちゃうとことかすごく細かい
久美子としゅういち
「本当に行っちゃっていいの?」
しゅういちも攻めるなあ
結構自信あるよね
久美子をお祭りに誘うときの照れ顔よかったなあ
葉月と久美子
「は?しゅういち?」ってなる演技がすごくよかった
黒沢さんて初めて聞いた名前なんだけどすごい演技する人なんだね
葉月ちゃんの探りいれる演技もよかった
オパールちゃんの無意味に恋愛推す何も考えてない感じもよかった
いるいるあるある
(10)
ああああああああああああああああいいアニメだあああああああああ
麗奈ちゃんて結構カッとなりやすいタイプだったんだね
だんだん見えてくる感じがすごくいい
「うざい!!」
実力主義思考だから自分にもすごくストイックなんだろうな
先生が完璧超人じゃない描写もすごくリアルですね
実際人が先生とか指導者やってる以上先生のイライラが生徒にぶつかるなんてよくある話
普段の滝先生なら怒鳴らないような毛布云々で「片付けろ!」って怒鳴っちゃうとこすごくいい
贔屓したんじゃないかって噂の鬱憤からなんだろうね
モブっこたちもきちんと個性あるのがいいっすね
アニメの特性上多少髪色での書き分けはしゃあないけど、髪の質感・クセ・唇・目の形と位置・体格などで一人もかぶりがないのは本当にすごいと思います
麗奈が怒って音楽室出て行っちゃったとこを久美子が追って行ったあとに麗奈の怒り表現するため髪がジブリのあれみたいにぶわってなるのにゾクゾクしました
適当な作画でやるとギャグになっちゃうんんだろうけどもう鳥肌が…!
これほんとタダで見ていいもんなの!?
副部長ちゃんの「どうでもいい。誰がソロ吹こうが」っていうのは早熟な考え方ですね
いますねこういう子
これ見ちゃうと、普段の快活なキャラは自分と比べて小さなところでぎゃいぎゃいしてる井の中の蛙たちにうまく溶け込めるよう擬態している状態なんだろうなっていうのが想像できます。
(12,13)
合奏練習中に先生から突然の戦力外通知
あるあるですね
その時の効果音が非常に久美子の心情をよく表していると思います
あんな感じの音が実際胸の中で鳴るんですよね
悔しくて死にそうになることもよくわかります
実際死ぬ死なないの問題ではなく比喩なんですよね当たり前ですけど
出来ないことを努力する、でも出来ない
誰が悪い何が悪いってそりゃ出来ない自分なんですけどやれることはやっている以上どうしろというのか
ぶつけようの無い理不尽な苦しみと悔しさから感情の洪水が起こり押しつぶされ飲み込まれ苦しいんですよ
例えるならすごい早くて深い川で流されてて顔が水面から出たり出なかったりして呼吸もままならない感じ
努力したことのある経験がある人共通の体験ですよね
大声で「上手くなりたい!!」って言っちゃうのも、感情の洪水でもうその小さな体から溢れてしまうから
吐き出すように「上手くなりたい」と繰り返す場面はもう鳥肌ものでした
鳥肌ものといえば13話の演奏の部分ですね
本当に長い間の時間と労力掛けて本番の数分に心血注ぐんです
でも音楽って絵画みたいに残らないし練習で出来たことが本番で出来るとは限らない
もうね心臓の音がうるさいんですよ
ここまでの汗と涙の時間がこの一瞬にかかっているとなると本当に複雑な気持ちです
しかし滝先生は上手いですね
戦力外通告されちゃった久美子に「期待してます」の一言
再三言いますけどふつうの先生はあんなこと言ってくれませんて
このアニメの中で一番理想化されているのが彼だと個人的に思うのですが同時に彼がいるからこの物語は深みを増し爽やかなものと昇華したのでしょう
キーパーソンてやつですかね
演奏中のみんなの表情も良かったですね
特に個人的に感情移入してしまったのがやはり香織先輩でしょうか
私もペットでソロから落ちたことがあります。
3年の同級生だったんですけどね
だから下級生にとられた(?)先輩の痛みは完全にはわかりません
わたしとしては同じ時間同じくらい練習した、いや、実際は私よりも基礎錬おざなりにしてた子にソロとられたので本当に悔しかったですね
でも実際同級生ちゃんのほうがうまかったですししょうがありません
先輩もそんなこと考えていたのでしょうか
北宇治のみんなは無事次の大会へコマを進めることが出来ましたね良かった
本当に良い作品でした
長い時間を掛けて作られたアニメ映画を一本見切ったようなそんな爽快感と感動がありました
ありがとう京アニ!!
{/netabare}