cross さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
2クールでやれば……でも。キャラの設定に関する違和感は……【総合評価:58点】
2010年春に全13話で放送された作品。
Keyブランドの 麻枝准 氏が原作のオリジナルアニメーションとして、放送前から話題になっていました。
しかし、個人的な感想を言うと、keyブランドの人気先行、前評判だけでそこまで面白いとは感じませんでした。
まずは、疑問点と言いますか、キャラクターの設定に矛盾を感じる点が多かったですね。
例えば、死んだ世界戦線のリーダーであるゆり。
生前に自宅へ押し入った強盗により弟妹たちを全員殺され、弟妹を守れなかったことに後悔の念を抱いている。
そんな過去の設定がある中で、死んでも暫くすると生き返るとは言え、仲間を躊躇なく犠牲にしたりするのは理解に苦しみますね……
しかも、割とギャグみたいな流れで仲間が多々死んでいって後で唐突にそんな過去を語りだしたりと……
そして、死んでも暫くすると生き返ると言う前提があるとしても、あまりにも死を軽く扱いすぎ、死んで笑いを取ろうするやり口を多用しすぎですかと……
更には天使こと、かなで
死んだ世界戦線との激しい戦いが繰り広げられていたのに、戦線との和解がすんなり過ぎる。
幾ら何でも、一方的に敵視され、ましてや銃で撃たれたりされてたのに……
そして、この点に関しては13話と言う構成上仕方ないのでしょうが、展開が速すぎます。
死んだ世界戦線の各キャラクターの生前の記憶を知り、一人一人、丁寧に成仏させて行くと言う展開の方が良かったように思えます。
最後、一気に成仏させてしまう展開、これがまた感動を期待する前評判を大きく裏切る感じでし、卒業式のシーンもあまりの展開の速さで感動と言うよりも苦笑してしまいました……
良い点を上げるならば、作画は良好
OPの演出も凝っていたと思います、作中のバンドの音楽は若干、当時のけいおんに便乗した商業的な狙いが強く感じられましたが、良かったとも思います。
もしも、2クール構成だったら良くなる要素もあったのかもしれませんし、当時は中盤くらいまで2クール構成だろと思い込んでいましたし
まぁ、以上が自分がAngel Beats!と言う作品に対して抱いた感想です。