cross さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2011年最高のクオリティーを誇る作品!!作画のレベルの高さに脱帽です。【総合評価:90点】
全25話の分割2クールの前半、2011年秋に13話で放送されました。
物語はfate/stay night の10年前、stay nightの作中でも何度か話題に出る『第四次聖杯戦争』が舞台となっています。
stay nightとこの作品、両方未視聴の方に簡単に説明いたします
聖杯戦争とは……
聖杯と呼ばれる手にする者の望みを実現させる力を持った存在を、聖杯により選ばれた7人のマスターが英霊と呼ばれる時代や国家を超え英雄を召還
聖杯戦争のための特殊な使い魔として使役して戦いあい、最後の一人が聖杯を手に入れる
と言うのが聖杯戦争の簡単なシステムです。
stay night のスピンオフ作品と言う立ち位置にある作品です。
しかし、自分としてはこの作品はstay night を超える作品であると思います。
その理由は、作画のクオリティーが圧倒的に上だと言うのも勿論ありますが、各マスターが聖杯を望む理由がより深く描かれている。
各マスターの召還した英霊についても、聖杯を望む理由があり、その理由をマスター同様に深く描いている。
その為、マスターと英霊、各キャラクター存分に魅力を引き出せている。
stay nightはどちらかと言えば、戦闘がメインで各キャラクターに関して、そこまで深く心情やらを描ききっていなかったと言う印象があります。
更にstay nightでは、ほとんど無かったのですが、各マスター(一部を除きます)が非常に戦略を立てて、この戦争に臨んでいます。
最も命を懸けた戦いですので、それは当然ではあるのですが、実際問題、あまりにも軽率に戦うバトルアニメって結構ありますから……
ですが、それ故にバトルシーンがそこまで頻繁に無く、若干テンポが悪いと言えるかも知れません。
その為、戦略面やら情報収集のシーン、各キャラクターの聖杯を欲する理由、心情などを描いている事がメイン
単純にバトルシーンだけ楽しめれば良いと思う方には退屈かもしれませんし、stay nightの方が楽しめます。
そして、この作品で特筆すべきはやはり作画のクオリティー
流石に全シーンが劇場版クオリティーとは行きませんが、随所、特に戦闘シーンでは圧倒的ともいえるクオリティーで驚かせてくれました。
特に第五話、バーサーカーの戦闘シーンには鳥肌が立ちました。
勿論、戦闘シーン以外のクオリティーも圧倒的、おそらく2011年のアニメでは右に出る作品はありませんね。
残念な点といえば分割2クールであると言う事ですね。
願わくば続けて放送して欲しかったです。
最終話である13話、数少ない戦闘が始まるといった非常に盛り上がるところで3ヶ月のお預け
視聴者には非常に不親切な設計になっておりますねww
第二期では戦闘シーンも増えるでしょう。
ですので、迫力満点、劇場版クオリティーの戦闘シーンが増えるのならば、この三ヶ月を乗り切って見せましょう!!
さて、未視聴の方
まぁ前作のstay nightを見ていればより楽しめますが、この作品だけでも視聴は可能です。
2011年最高のクオリティーを誇る作品ですので、一度は視聴してみる事を強くオススメ致します。