ふの人 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時間3倍、魅力無限大
1期の感想はこちらから→http://www.anikore.jp/review/1123798/
30分化は叶わなかったけれど、それでも1期の3倍15分!
しかも2クールなので幸せな時間が細く(?)長く楽しめましたし、
物語も単なる「ゆるふわ」ものから大きく姿を変えたものになりました。
細密な舞台設定も1期からよりパワーアップしていて、
特に三つ峠周辺は登山も含め何度も訪れている場所なので、
登山した時の思い出がよみがえってくるようでした。
あのガレ場や屏風岩のあたりも結構道が細くて難儀するんですよね。
NHKのアンテナから先の階段がまた最後のとどめだったり…w
富士山編に関しては容赦ないムードの落とし方だったので、
物語の雰囲気的にどうだろう?と観た当初は正直心配だったのですが、
そこから心身ともに復活していく過程を丁寧に描いていたおかげで
あおいの登山にかける気持ちというのを再確認することができました。
さらにそして新しい物語の始まりに繋がる構成になっていたので、
まさに終わり方としては有終の美ともいえるんじゃないでしょうか。
さて、2期では前回から打って変わってしっかりとしたOPが作られました。
1stOPは「N・H・Kにようこそ!」や「Aチャンネル」等特徴的なクレジット芸で
おなじみの石浜真史さんがコンテ/原画/演出を担当しています。
対して2ndOPで映像を担当した神田智隆さんは、有頂天家族でもOPを担当していた人、
といえばもうその雰囲気は良くお判りになるかと思います。
どちらもモーショングラフィックスを生かした構成ですが、
1stでは遊び心の効いた非常に賑やかで物語の導入を盛り上げる仕上がりに。
一方2ndでは比較的落ち着いた構成を装いつつも、打ち文字なクレジットの出し方に
イージングをかけるなど繊細な配慮が垣間見える作品となっていました。
どちらも賑やかな1st/テンポの遅めな2ndOPとそれぞれにぴったりの
こだわりがつまった映像だったのではないでしょうか。
EDもそれぞれしっかりとまとめられていますが、とにかく個人的には
楽曲に外れが無い作品だったので大満足です。凄い好き。
とにかく、放映前特番でも語られていた様に時間が長くなった分、
それぞれのキャラがよりのびのび動いているように感じました。
制作側も作る手間は増えたかと思いますが、話の裾をさらに
広げることが出来た事はとてもいい結果だったと思います。
放映時期にタイミング悪く山での大きな事故が起きてしまいましたが、
登山の初心というものをしっかりと解説している本作品に触れてたことで、
登山や山歩きに興味を持ってくれる人が増えてくれると、個人的には嬉しいですw