「アイドルマスター シンデレラガールズ(TVアニメ動画)」

総合得点
71.6
感想・評価
1011
棚に入れた
4819
ランキング
1315
★★★★☆ 3.8 (1011)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

スーパースラッガー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

脇役なんか一人もいない! 夢に向かってがんばっているみんながシンデレラになる物語☆

もともと本家(というのかな?)の『アイドルマスター』(以下、本家「アイマス」)が大好きな私ですから、この『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下、「デレマス」)には製作開始の一報を耳にした直後から興味を持っていました。
でも正直なところ、オンエア前は「たぶん、あれだけ凄かった本家を越えるのはまず無理だろうな。まあ本家より面白くなくても、しょうがないかな?」という、若干ひねくれた見方もしていたのも事実です。
しかし視聴し始めてすぐに、オンエア前に持っていた勝手な先入観はまったくもって間違っていたことに気づきました。
第13話を観終わった今は、「デレマス」のアイドル全員と制作スタッフのみなさんに「大変失礼しました!」と頭を下げたうえで、「素晴らしい作品をありがとうございました☆」と涙を流してお礼を言いたいです^^

本作の素晴らしい点はたくさんありますが、何を差し置いても言いたいのは、シンデレラプロジェクトのアイドル一人ひとりへの尋常でなく深い愛情が、全話を通じてひしひしと伝わってきたことです。
序盤は、卯月ちゃん・凛ちゃん・未央ちゃんの3人が主人公格で、彼女たちを軸に物語が進んでいくのかなとも思いましたが、そういう物語構成というわけでもなかったですね。
それぞれのキャラクター(あるいはユニット)のいわゆる「当番回」があって、シンデレラプロジェクトの一人ひとりの内面や活躍の場面を丁寧に描いていくというやり方は、まさに本家「アイマス」アニメの素晴らしいフォーマットを最大限に生かし、さらに発展させた形だと思います。
そのおかげで、全13話を観終わった時、このレビューのタイトルにも書いたように「脇役なんか誰もいない!」という感想を得ることができました・・・本当に「みんながシンデレラ」です☆

物語の途中からは「(まだ当番回のない)この子がクローズアップされるのはいつかな?」という楽しみを持って観ることができました・・・と同時に、まだクローズアップされていない子の些細な言動を見ながら「ひょっとしたらこのシーンはのちの当番回の伏線か?」などと考えながら観るという、マニアックなスタンスも持つようになりましたね(具体的には「みくにゃん」こと前川みくちゃんをそのような視点で観ていました)。
私は「捨てキャラ」(物語を盛り上げるためなどの理由で粗末に扱われるキャラクターのこと)の存在が目立つ作品はあまり好まないのですが、その対極にある作品が、まさしくこの「デレマス」です。

そんなわけで、シンデレラプロジェクトの全員の子たちがみんな好きで好きでしょうがないのですが、とくに印象に残った子は、杏ちゃんとみくにゃん、そして美波さんです。

{netabare}杏ちゃんは、なんといっても第9話の活躍が素晴らしかったですね。
それまでは、単にものぐさな女の子のようなイメージが先行していましたが、バラエティ番組の収録ではかな子ちゃん・智絵里ちゃんとのユニット「キャンディアイランド」の最年長(!)としてしっかりした言動も観られましたし、クイズでも冴えまくっていましたね。
また、第13話でステージ直前にみんながテンパっていた時に、「杏なんかやれることをやるだけでせいいっぱいだよ」と言って、みんなを和ませたのも「なかなかやるな☆」と思いました・・・果たしてこれは意識して言った言葉なのか否か・・・うーん、わかりませんね^^;
彼女は常識の枠にとらわれない、言うなれば天才肌なのでしょうか?(笑)
「やればできる子」なのは間違いないと思いますが(爆)。
それにしても、あのグイッと上がった眉はホントかわいいですね☆
CVの五十嵐裕美さんの声も、杏ちゃんにバッチリ合っていて最高です!

みくにゃんは、アイドルへの想いが人一倍熱い子です・・・良くも悪くも人間味にあふれたまっすぐな子は、観ていてハラハラもしますが、それでも最後まで見守ってあげたいです♪
第5話ではひと騒動起こしてしまいました・・・行動自体は決してほめられたものではありませんが、あれもCDデビューしたい一心からくるものだと思うと、なんだかいじらしかったです。
プロデューサーのアイドルたちへの思いと、みくにゃんのデビューへの思いの強さがなかなかかみ合わなかったのですが、最後はお互いに理解しあえて本当によかったです・・・とても感動的な回でしたね!
その後、晴れてユニットデビューが決まったのですが(第11話)、相方の李衣菜ちゃんとなかなかフィーリングが合わず、ここでも苦労します・・・しかしみくにゃんの部屋で始めた共同生活で、お互いの仕事以外の一面も知り、次第に打ち解けていきます・・・「友情や絆は一日にしてならず」この回は青春もののお話としても秀逸でした。
CDデビューはみんなの中でいちばん遅かったみくにゃんですが、彼女みたいな子が、案外この業界で長く生き残っていけるのではないかと思います☆

美波さんは、みんなより少しだけ年長ということと、その生真面目な性格から、サマフェスの練習合宿のリーダーを任せられます(第12話)。
この回の奮闘ぶりと、みんなの心を一つにするために企画した「ミニ運動会」は本当に素晴らしかったと思います・・・このグループに美波さんがいて本当によかった☆
物事を中途半端に済ませられない性格だから、相当プレッシャーを抱えているだろうのに、常にみんなのことを第一に考えるお姉さん・・・涙が出ましたね(洗面所で笑顔を作るシーンと、寝床でアナスタシアさんと手をつなぐシーンもぐっときました)。
第13話では、そういった一連の疲れと強すぎる責任感から、サマフェス本番直前に発熱して倒れてしまいます(ここで自分を責めてしまうプロデューサーが実にいい人です)・・・ここは本気で胸が痛みました。
みんなで歌う最後の曲に間に合ったシーンは、きっとそうなるだろうとは思っていましたが、それでもやっぱりうれしかったです^^
ビジュアル的にはかなりの美人さんですが、ちょっと目尻が下がったいわゆる「タヌキ目」に、親しみやすさと心優しい雰囲気が感じられて、とても好きですね☆{/netabare}

また、本家「アイマス」同様、アイドルたちが歌う歌もみんなステキな仕上がりになっています・・・音楽制作スタッフの方々のレベルの高さが相変わらず凄くて脱帽しきりです。
本当はCDを集めたい気持ちでいっぱいですが、予算的な関係もあり(こればっかりはね・・・涙)、現在はとりあえず『Star!!』の限定盤だけ持っているという状況です(Blu-ray AUDIOの音が最高です!)。
アニメの曲が聴けるベスト盤、できればお買い得のプライスで早く発売しないかなあ(発売されるにしてもずっと先でしょうけれど・・・苦笑)。

最後になりますが、7月から2期(第14話~)が始まるそうです。
全26話構成(ですよね?)も本家「アイマス」と同じですね。
1期に勝るとも劣らない、楽しくて熱くて夢のあるお話を心から期待しています☆

投稿 : 2015/04/11
閲覧 : 241
サンキュー:

9

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