runa21 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
異種間での相互理解はできるのか?
初めからラストまで、
原作漫画にとても忠実に描かれていました。
が、原作超えた!!っとも思いました
(超個人的な意見です)
原作を知りながらも、
毎週毎週「どどどどどどうなっちゃうの?」
って思いながら見てましたww
一話一話丁寧に書かれているので、
原作読んでいない人でも、楽しめると思います
ただ、3~4話ずつ一気見するのをおすすめします。
そうじゃないと、気になる所で終わってむずむずします。
そして、ラストなんですが、
あっさりしていて、なんだかなぁ、もっと続けばいいのに。
まだ、いっぱい寄生生物残ってるじゃん。
っと思っていたのですが、アニメの最終話を見て、
なるほど、この物語は
寄生生物とのバトルを描きたかったわけではないんだなぁ
っとやっと理解できました(←原作読んでたのに理解が遅い)
ミギーはもちろんですが、この物語の中核を担っていたのは
田村玲子だったのではないかと・・・。
彼女(と表現していいのかはわからないのですが)は
人間についてとてもよく観察し、人間の子どもも産み、
人間がどんなふうに考え、どんなふうに行動するのか
人間にとって母親とはどんな存在なのか・・・
彼女は彼女なりに調べて、そして学び、理解しようとしていました
そして共存しようとしていました。
そんな彼女が、あのような最後を迎えたことこそが、
人間のエゴを一番表していたんじゃないかと・・・。
ついでにミギーも好奇心旺盛で、
いろんなことを勉強し、理解できないことを理解しようとしていました。
だけど人間は、「寄生生物=人間の敵」として認識しただけで、
彼らを理解しようとせず、排除の対象としていました。
そして市庁舎を襲った事件を思えば、
最終話の浦上のセリフが痛いほど理解できてしまいます。
人間と寄生生物の中間にいるシンイチだからこそ、
たどり着けた結末だったのではないかと、勝手に思ってます。
だからこそ、あそこで終わって正解なんです。
シンイチも初めは虫が苦手で、悲鳴を上げていたのですが、
最終話では、全く正反対の彼がいて、
「いろんなことがあったねぇ。(ホロリ)」
っと声をかけてあげたくなりました。
所で話は変わりますが、
始めは気持ち悪いと思っていたミギーですが、
見ているうちにかわいく思えてきたのは自分だけでしょうか。