田中タイキック さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメ(ーター)見本市で一番、続きを期待してしまう作品
2015年1月30日 公開
日本アニメ(ーター)見本市の第11話目の作品
まず目を見張るのが「なんかとんでもないこと始まりそう」感のする
スケールの大きい世界観描写
『サビ』と『パイプのむき出した部屋』が作るスチームパンクな要素と
昭和のレトロ看板を思わせるノスタルジーな情景
統一されたデザインのスーツと端末を片手に行き交う人々のSFっぽさ
そんな要素で構成された世界観が素敵
『レトロフューチャーパンクの夕日』
みたいな
でもこれジャンルは特撮的な怪獣物なんです
街の中央に位置する超巨大な生命体『エレキマグマ』
体中から放電していて人間たちの手によってコードに繋がれ
街中の電力源として何故か大人しく電気を吸われている状態
内容を言ってしまうと
{netabare}そんな『エレキマグマ』が突如飛来した謎のロボと対峙
謎のロボをエレキマグマが左ストレートでぶっ飛ばす
ただそれだけ!!まさに1ターンキル
無骨で大味
しかし重厚でド迫力なマッシブバトルが今作の最大の魅力です{/netabare}
5、6分という短い時間の中に見せたいものをシンプルに
どストレートに凝縮したという印象の作品
画面に収まりきらないほどの巨大怪獣が
その巨体をフルに活かした迫力のあるバトルを
たしかな『アニメーションの動き』で描かれると
否が応でも心が踊ってしまいます
原案・監督・脚本は吉浦康裕氏
「イヴの時間」や「サカサマのパテマ」などで普遍的なテーマを扱いながら
独自の世界観と表現でしっかりとした完成度の作品を作ってる印象があるので
是非とも2時間映画のフォーマットで観たいと期待させる作品でした
なんとか偉い人をだまくらかして実現してほしいものですな
http://animatorexpo.com/powerplantno33/