「紅の豚(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1215
棚に入れた
8074
ランキング
192
★★★★☆ 4.0 (1215)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

れるびい さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

時代

先日、主人公ポルコ・ロッソ役の森山 周一郎さんが
亡くなられたというニュースを見ました。
それがきっかけで久々に視聴してみました。
書きたくなったのでレビューを書いてみます。

紅の豚は個人的にジブリでも一番か二番に好きな作品。
小学生の頃はじめて観た時はそれほど好きではなかったのですが、
大人になってから観て、とても影響を受けた作品です。

舞台は第一次世界大戦中のイタリア、アドリア海。
そこで暮らす飛行機乗りたちの物語。
この物語の何に惹かれるのか、最初はよくわかっていませんでした。

現代の方が遥かに文明や科学も発達しているし、個人的に今の時代は嫌いではありませんが、
文明が発展途上で戦争中である作中の時代の方がなぜか自由もロマンも感じます。

飛行機乗りたちはお金や名誉や恋人などのために戦います。
軍隊、空賊、賞金稼ぎなど、所属や戦う理由はそれぞれだけど、
明確な敵や味方という事ではなく、大きな括りで見ると
みんなその時代を必死で生きてきた仲間です。

この作品を見終わった時いつも、
良いやつも悪いやつも最後はどの道老いて死んでしまうんだから、
今できる事を先送りにしたり、出し惜しみしてる暇ないよな、と感じます。

エンディング曲、加藤登紀子さんの「時には昔の話を」は最高です。
先日、ポルコ役の森山さんの訃報をうけて、ジーナ役の加藤登紀子さんが
ご自身のYoutubeチャンネルで「時には昔の話を」を弾き語っている動画を拝見して、
とても感動したとともに、すごい時代だなと思いました。

有名でも無名でも、世界中に向けて無料で映像や音楽を発信できる
それを無料で視聴できてしまう、とんでもない時代です。

そんな歴史上最も恵まれた環境を活かすも無為にするも自分次第。
自分が死ぬ時に、楽しかったと言える時代にしたいものです。

投稿 : 2021/03/11
閲覧 : 237
サンキュー:

10

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