chariot さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生き残ろう。みんなで。
ペルソナ3・劇場四部作の第3章になります。
あ、タイトルは作中のセリフですが、言葉ほど重い状況ではない(かもしれない)ので気にせずに。
公式HPにある結城役の石田彰氏の色紙に書かれたセリフです。まねっこしてみたかっただけです・・・
石田のツボだったのか、意味を持たせたかったのか、真意はわかりませんが。。
さていよいよ大詰めも近づいた第3章。
前章{netabare}の荒垣先輩退場{/netabare}からの結城の心理変化を明確にしてきました。
ストーリー的にも「はい?なんだって?」と素直に行かない局面を序盤に持って来て、そこから順平のラブストーリーへ・・・?
最終的にはこいつ何者!!となる所で終わりです。
(意図的に伏せます。ネタバレつけてるけど)
この作品のメインテーマであると思われる死生観。
{netabare}失うのが怖いから大切な物を作らない。
友達もいらない。
望んで孤立しようとする結城に仲間たちが教えてくれる。
絆は繋がっている、と。
ちょっと演出がくどい気もしなくはなかったですが、繰り返す事で印象を強める演出と割り切る事にします。
順平の愛する気持ち、守ろうとする強さ、お調子者でバカだけど真っ直ぐな気持ちが結城に、チドリに、届いた・・・はず。。{/netabare}
そして覚醒。
{netabare}順平のヘルメスがトリスメギストスへ。
アニメ化されたペルソナシリーズ全般に言える事ですが、何故かペルソナの扱いが低いんですよね。
作中でもちゃんと名前ぐらい出してあげればいいのに。
どんな能力なのか、どんな耐性なのか、ある程度情報を出せばバトルシーンも映えると思うんですよねえ。
オーディン!!!(o≧∇≦)o とか舞い上がっちゃう仲魔マニアのゲー廃に用はないですか、そうですか。。
ちなみに真田は覚醒してないのですが、劇場版の構成を考慮して覚醒してない状態のようです。
今後覚醒するのかはわかりませんが・・・{/netabare}
石田三役。
{netabare}これが観たかったのですよ。
結城、綾時、ファルロス。
三人で語るシーンはないものの、結城とファルロス、結城と綾時の会話は絶妙でした。
発声的に一番石田っぽさが出るのは綾時かな?
とにかくこの為に劇場まで観に行ったと言っても過言ではないぐらい楽しみだったので満足です(笑)
何故、この三人が同じ声優なのか・・・
既にそこがネタバレになるのに敢えてやらせるのは察してもらって構わないからだと思います。
どう関係するのか、プレイしながら、鑑賞しながら、展開を考える事をさせようとしている・・・
ま、声優増やすの予算かかるから同じでいいやと思っただけかもしれないけど(笑){/netabare}
冒頭部分。
パンフレットにも書いてあったので補足を。
{netabare}いきなり順平が捕まってる状況です。
捕まる前の話をカットされているので何故?となるのですが、チドリに呼び出され順平が一人で行った所を捕まえられた訳です。
うん・・・何がなんでもバトルシーン絡めたかったのかな。。{/netabare}
重い雰囲気を軽くするギャグ。
修学旅行の露天風呂騒動、はずさないですね。はずせないですよね。
サービスショットにはなってないんですが、別方向にサービスかも・・・
まとめ。
前述の冒頭部分はやっぱり気になりますが、新キャラ綾時との絡みも多めで
仲良くなる過程と結城の心の変化が丁寧に描かれていたと思います。
前回の荒垣と天田の確執と対になる今回の軸となる順平とチドリの一件も、やや順平の能天気さが鼻につく面{netabare}(親友が亡くなった真田のいる場所で熱く語ったり){/netabare}もありつつ、彼らしい猪突猛進さを存分に発揮していて終盤を飾るに相応しい出来だったと思います。
作画は概ねOKでしたがいくつか気になった点があったのでマイナス、ただし影時間などの配色が丁寧な印象だったのでプラスで3.5、声優は個人的ですみませんがイゴールの長セリフ起用と石田三役があったので5.0にさせてもらいます。
ちょっと総合高くなっちゃったかな・・・
なにはともあれ、次回で最後。
ラストも変えずに来るのか、新解釈にするのか、奇跡を起こすのか、楽しみに待ちたいと思います。