おぬごん さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
話は王道で素晴らしいが、テンポが…
2013年9月~2014年6月に3クールで放送された弱虫ペダルの分割2期(2クール)
分割とはいえ、深夜で5クールもやってもらえるなんて幸せなアニメ化だなあ
完全に「俺たちのインターハイはこれからだ!」なラストだった1期からそのまま続く形
流れとしてはインターハイ2日目、3日目の激闘を通し、キャラクターたちの見せ場が描かれることになる
このキャラの見せ場はどれも非常に熱くてかっこよかった!
特に荒北と鳴子の見せ場はこのアニメのハイライトだった
荒北が何で(その手の女子に)人気なのかがよく分かった
またレースの展開自体も王道の少年マンガ展開で、上述のようにキャラ全員に見せ場があることもありとても良かった
一方でこの2期目は特に回想シーンが多く、ただでさえ100m、10mに非常に長い時間のかかるこの作品が、さらにテンポを悪くしてしまっていた
回想と言っても、キャラの見せ場でキャラの過去を描くような回想(原作ONE PIECEでよくある方の回想)は良いいのだ
まあ毎度毎度回想でキャラに深みを持たせるのは芸が無いのだが、作品に必要なのは間違いない
ただこの2期はそれに加えて、過去に放送したシーンの回想(アニメONE PIECEに多い方の回想)が非常に多かった
そりゃ下手すりゃ現実時間で1年近く前のシーンだってあるわけだし必要ではあるだろうけど、限度ってものがなあ…
何というか、原作のインターハイのラストまでを、5クールのアニメ用に無理矢理引き延ばす構成だったという印象が残ってしまった
本当は4.5クールくらいが適切な尺だったのかなあ、と
5クールでやるのであれば、もっとキャラの魅力を描く日常回があっても良かったし、せっかくCパートが面白いんだからギャグ回を入れても良かったし、せっかくロードレースというユニークな題材を扱っているのだから、序盤に丸々ロードレースを紹介するような回があっても良かったのでは
そうすることで作品に厚みを持たせられるし、レース自体のテンポも改善できるし
まあこれは外野だから言える贅沢な注文なんだろうけど…
あともう一つ気になったのが、インターハイ3日目になると、終盤まで主人公・小野田君が終始驚き役になってしまっていた点
主人公の見せ場が最後に描かれるのであろうことは予想できていたとはいえ、
驚き方自体も絶望顔も声優の演技も毎回ワンパターンで、かなり残念だった
「うわあ!何だこれは!?…そういや昨日のミーティングで金城さんが…」
なんていう驚き+回想の2重コンボも多かったし…事前に言われてたならそんな驚くなよ!!
確かにロードレース初心者の小野田君は驚き役には最適だが、もう少し上手くやれなかったのかなあ、と思った
話自体は凄く良く最終回も気持ちのいい終わり方だったし、Cパートなどスタッフの遊び心・作品への愛も伝わってきただけに、
もう少し途中の構成を上手くやれなかったのかなあ、と思った