karinchaco さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
総合力の高い作品。
keyの麻枝准原作でPAworks制作のアニメ作品。アニメと同時展開するはずだったPCゲームの方は遅れて2015年5月に第1作が発売予定とのことです。
key作品は原作のファンも多くて、これまでアニメ化された「KANON」「Air」「CLANNADO」はいずれも放映当時から高い評価をうけていたと思います。私は、KANONしか見ていませんでしたが弟学生ながらがkey作品にハマっていたという事情も大きかったのかもしれませんね。
その当時の私のイメージはR-18で泣きゲーとかありえないと思っていたのであまり興味を持てなかったというのが正直なところです。なのでこの作品も放映当時は全スルーでしたね。
しかし、昨年末にPCゲーム発売を記念してニコニコで期間限定の無料配信を見たことで私の意識は完全に持っていかれました。登場キャラの多彩さや物語のテンポの良さ、シリアスとコメディの配分の妙など一気に引き込まれたことは記憶に新しいところです。
この作品最大の魅力はシナリオのテンポとその勢いに尽きると思います。2クールかけていろんなキャラを掘り下げてほしかったという気持ちもありますが、たくさんのキャラクターを取り上げてじっくり時間をかけてしまうと、序盤の衝撃的な展開や世界の真実がわかった後の出来事が無駄になってしまう気がします。
むしろアニメは勢いで乗り切ったのだからゲームではサブキャラ一人一人にスポットを当てて掘り下げていくものと思いますよ。そのほうが媒体としての優位性も生かせるとおもいますしね。
再度見直したくなってDVDをレンタルしたら麻枝氏書下ろしのキャラクターコメンタリー付きでビックリ。途中くどい箇所がありますが楽しく見られましたよ。まあ、シリアスシーンは台無しになりますけどね。