101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ニセモノの恋を凝視するメガネの眼光
原作コミックは未読
♯1 クロード(CV子安武人)
忍者並みの驚異的な身体能力で〝お嬢"の恋を疑い、尾行する人間監視カメラ(笑)
その視線の圧力は特に序盤、{netabare}恋人のふりをためらう二人を縛り付ける
強制力を発揮し、{/netabare}プロット構築の面でも重宝。
鋭いようで鈍い面もある、凄いのか凄くないのかよく分からないメガネw
♯2 宮本るり(CV内山夕実)
決定力不足がもどかしい親友のために、そのメガネで事態打開のコースを見抜き、
歯に衣着せぬ直言を繰り返し、数々の決定機を演出する恋のファンタジスタ(笑)
受け手の能力を二の次、三の次にして決定的なパスを放り込むその勇姿は、
全盛期のサッカー・中田英寿選手のキラーパスを髣髴とさせます(笑)
♯3 舞子 集(CV梶裕貴)
一見ラブコメにありがちな、己の欲望に忠実な悪友キャラ。
だがそのメガネの洞察眼は確かであり、隠し事は通用しません。
ところがその眼の良さを事態を収拾する方向ではなく、
ことごとく我欲のため活用するため、事態はややこしくなるばかり(笑)
ある意味、快楽主義を体現した賢者のメガネとも言えるでしょう(笑)
♯4 キョーコ先生(CV生天目仁美)
あまり話の本筋には絡んでは来ませんが、
青春の経験則から、ろくに観察なしに、
直感だけで生徒たちの恋模様を冷やかす、その余裕は、
手ごたえをつかんだ大人の女性の達観を感じさせます。
ある意味、最も神の視点に近いメガネなのかもしれません(笑)
原作では{netabare} 既に寿退職を決めたそうですね♪おめでとうございます♪{/netabare}
以上、昨今のメガネ→コンタクト移行という時代の大濁流に逆行するかのような、
メガネてんこ盛りの本作。
いずれも視力はなくとも、洞察力は鋭いのがメガネである。
と過剰なほどメガネを美化しています(笑)
これはきっと作者もメガネで、
本作はラブコメを通じて、メガネ復権を画策する、陰謀に違いない(笑)
そう思い、原作者の画像を検索しましたが、別にメガネは装備してませんでした(苦笑)
このメガネについての自信と過大評価はどこから来たのでしょうw
作画はシャフトということで、
最初はジャンプ原作ラブコメとの相性に疑問符が付きましたが、
回を重ねるうちに、徐々に面白いコラボレーションを発揮。
ツボに来る演出もちょくちょく繰り出されて来ました。
({netabare} プールの水面に大々的に映し出される、宮本るりのキラーパスw(笑){/netabare})
そしてシャフト独特の角度から映し出される恋のカットが妙にエロかったです(笑)
その姿を焼き付けるために、いつも以上にメガネを拭く手に力が入る尊氏なのでした(笑)