ichinana さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ルリルリは私のお姫様なのっ
♫ユーゲットバーニン!!♫
バカばっか・・・
ガァイ!!スーパーーーーーーーーーーーナッパー!!!!!!!!!!!!!
うーん・・・・なんて懐かしい響き。
私のアニメ人生を大きく変えた本作品。佐藤竜雄監督の代表作であり、彼のスペースSF作品の代名詞でもあります。
本作品の放送時期はエヴァ人気が世間を席捲し、まさに社会現象に至った頃でした。そのためにどうしても陰に隠れてしまいがちですが、アニヲタ人気はエヴァにも引けを取らなかったと思います。
ギャグ要素とシリアス要素のギャップが激しいのも本作品の魅力の一つ。
特に本作独特の死の描写はある意味印象に残りました。
地球と謎の無人兵器「木星蜥蜴」との戦いが物語の主軸で、当然キャラクターの死があります。この描写が非常に淡白なんですよね。
多くのアニメの場合、視聴者の感情を揺さぶるために、キャラの死は鮮烈または感動的に描くことが多いのですが、本作はかなり対照的。非常に"あっさり"と死に、しかも周囲のキャラクター達も一部を除いてあまり尾を引きません。あまりにノリの軽い葬式のシーンには衝撃を受けました。ナデシコの世界における"戦争と死がごくごくありふれたもの"という、終戦70年を迎えた現代人にはおよそ理解できない特異な価値観が描かれます。リアルタイムで見ていた頃はあまり気にしていませんでしたが、最近、殊に異様に感じ、戦争が人の精神にもたらす残虐性を感じます。非常に深いです。
とまぁ難しい話はここまでにしておいて。
視聴当時から変わらない本作の最大の魅力・・・・それはやっぱりルリルリですよーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
無口キャラ・・・ただの綾波の二番煎じじゃねぇかよ・・・なんていう声は完全無視!!!!!!!!!!!!!20年経った今でも俺の嫁!!!!!!!!!
ルリルリは無口でも無表情でも無感情キャラでもありません。そもそも彼女の名言であり登場第一声の「バカばっか・・・」は感情のないキャラに発せられるセリフではないです。わずか11才の彼女があの個性的なクルーに囲まれ、助けを求め、想いを寄せていくさまは、思春期のごくフツーの女の子です。もぅ可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて・・・目に入れても痛くないですよ。また作中の「なぜなにナデシコ」が反則級の可愛さ!!!!昔の子供向け教育番組を彷彿とさせ、ついニヤニヤしてしまいます。
彼女の魅力は劇場版でさらに磨きがかかるのですが、それはまた次回ってことで。