animeneko さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
顔芸サイクリングロードレースアニメ
近年珍しくなったスポ根アニメの王道。
ゴール直前のホンノ数百メートルを何週間もかかって描くという、引っ張れるだけ引っ張る、どんだけドラマを無理やり盛り上げるんだよ、と愚痴りたくなるぐらい、無理やりなドラマ作りをしていたね。
ちなみにアニメ化に当たってかなりのルールを改変しているらしい。
たとえば、実際のロードレースはタイム競技であって、ゴールインを同時に競う形じゃないらしいが、ドラマチックにするために、とにかく早くゴールしたほうが勝ち、という設定にしたりしている。
3クールが一期?で2期は2クールぐらいやっていたけど、レース中は長々と会話したり、回想挟んだりとあからさまな引き伸ばししてたから、
あっさりとやれば半分の尺でも済んだと思う。まあ、これは商売上の都合もあるからしかたないか。
主人公、オノダがインターハイにいきなり一年生で優勝、というラストで終了。
熱いロードレースをよく描き切ったかな。
気に食わないのは商売上の都合からか、BL的な展開というかマーケティングが多くなされていた。結果的には多くの女性ファンを獲得していた模様。このアニメを見てロードレースを始めた女性もいるらしい。
必死になって自電車を漕いでいる時の各キャラの表情はもうリアルというか顔芸のレベル。実際もあんなもんかもね。
そうそう、後は作画について。もともと、アニメでは自転車って描きにくい、作画がしにくいとされていて、それが過去に自転車もののアニメが少なかった原因とされていた。近年は、CGなどの使用やデジタル作画などの高機能化で自転車も描きやすくなったのでこのアニメもわりあい、自転車作画はラクだったはず。
しかし、不満は、自転車同士がせっている場面での動きはやっぱり止め絵やバストショットが多く、アニメ的な動きが少なくて競技を感じさせるカットは少なかった。会話は多いんだけどねwその点も少し不満だったか。