P5やるまで死ねない さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ちゃんと終わったものの・・・
ストーリー原案の虚淵氏の脚本が1期の3話までだったことは残念としか言い様がない。彼が1期最終回後に載せたコメント通り、イナホとアセイラム姫が恋仲になって・・・というエピソードを見てしまったが故にそうならなかった今作には物足りなさを感じる。逆に、その中でそれなりの結末を提示できたことは評価に値する。
イナホがアセイラム姫を救出に行った際、「両者が相手のことを我が身の一部のように思っている」というようなことが示されたこと等、他にもそう思った要素はいくつかあるのだが、「なんだかんだ言ってやっぱりこいつらくっつくのか」と考えていたため、あの結末を見ての裏切られた感が強かった。
そしてなんやかんやあって結果、クルーテオ伯爵だけ勝ち組になりやがったという話。世界全体で見ればいい方向に向かっていくのだろうが、主人公達だけ見れば、自身の一番の幸福は誰も手にしていない。この流れだとイナホはインコとくっつくという予想に難くない結末になり、インコも勝ち組になるのかもしれない。インコ好きだったからそれはそれでいいのだが、これが正道であったかはやはり疑問だ。
スレインは・・・なんか救われたようで良かったですね。
また、話数制限もあるので難しいのはわかっているが、もっとメインキャラ以外の個々の人間関係や彼らの心理描写を描いて欲しかった。例えばマリト大尉と艦長の関係等。それが十分でないため、彼らはほぼただのモブキャラになってしまっていた印象。少なくともこの物語に必要不可欠な存在ではなかった。
戦闘シーンは結局イナホTUEEEEという感じだったが、迫力、疾走感などもありトータルで満足できるものだった。CGの技術がどうのという話は全く分からないが素人目にはそう映った。また澤野弘之氏の手がけた楽曲たちの力も大きいだろう。
音楽で言えば1期2期共にOP、EDが素晴らしい。
すごく中毒性のある曲ばかりだった。