ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
何だかつかみどころのないアニメでしたが・・・
ラブライブの再放送を見た後
MXをつけっぱなしにしていたら
何だかよくわからないアニメが始まりました
気にせずにスマホ弄りつつちら見してたら
東村山・所沢戦争勃発!?
地元民なのでついつい単語に釣られて
予定にないのに観始めてしまいました
しかしまぁ基本ノリと勢いだけでできてるようなシナリオなので
良い具合にはまっている回はいいのですが
面白くない回はかなりきつい感じで
だいぶ落差がありました
しまいには巨大ロボだのタコ型宇宙人だのでてきて
かなりカオスな状態でしたが
途中で撒いた伏線も回収しきれてない部分が有ったり
すごい荒削りな印象です
たぶんその行き当たりばったりな感じを
許容できるかどうかで評価が大きく分かれそう
評価が大きく分かれるのは楽曲に関しても同様
THE BLUE HEARTSは世代的にぎりぎりな感じで
聴いてはいたもののそれほど強い思い入れはなく
ああ懐かしいなという程度だったので
全体的にクオリティがあと一歩でも全然気になりませんでした
むしろガールズバンドって
ちょっぴり下手でもかわいければオールおk
って世界だと思うので
これはこれでありなんじゃないかと思います
実際P'sで生で聴いてきましたけど
キャラソンとしてはまぁ悪くない感じでした
でもお金出して楽曲を購入する気になるか?
と言われたらはっきりNOですし
原曲リスペクトが足りないという意見ももっともだと思います
そもそもブルーハーツをカバーした狙いは何処にあるのでしょう?
そのヒントは脇役に起用されている声優のラインナップにある気がします
90年代のいわゆる第三次声優ブームの頃の売れっ子声優が
旅の途中のご当地キャラとして次々に出てきます
所沢ではのんすけママに増田ゆき
サクラ大戦・東京魔人学園シリーズ・ガンパレードマーチ
といったあたりでメインではないものの存在感のある役をやってました
え、そんな奴知らん?全然売れっ子じゃない?
・・・うん、ゲームやらない人にはそう見えるかも(汗)
東京編では団長さんにかないみか
幼女はみんな彼女かこおろぎさとみなんじゃないかってくらい
ロリボイスに定評のあった彼女ですが
最近はとんとお見かけしませんね
あー・・・ひぐらしの新作が最近でたんだっけ?
さらにバイク屋のおばちゃんに水谷優子
アニメ声優というよりは吹き替えやナレーションの声優ってイメージ
しかし何と言っても超長寿ラジオ番組ポリケロシリーズのケロリンですね
のわぁんちゃってSAY YOU!の頃は毎週聞いてましたが
もう20年も前になるのか・・・
京都では舞妓どすどす団長の母に久川綾
元祖セーラーマーキュリー
ああっ女神さまっのスクルド
彼女もラジオやってましたね
久川綾のSHINY NIGHT聞いてました
岡山ではももの育ての親に田中敦子
攻殻アライズではまーやになっちゃいましたけど
やっぱり草薙素子のイメージが強いですね
でも最近はリサリサやら田宮良子やら
古い作品のアニメ化に結構出ています
ももの実の母には横山智佐
今でいうアイドル声優のはしりみたいな人ですね
代表作はサクラ大戦とか、銀嬢伝とかのレッドカンパニー作品
広井王子のお気に入りで一緒にラジオもやってました
でももしかしたらジャンプ放送局のちさタローとしてのほうが
印象に残っている人は多いかもしれない?
たぶん世間でローリング☆ガールズの声優が~
なんて話をしたらまずメイン4人の話でしょうねw
ベテラン陣に注目する人は歳がばれます(・x・;
これだけのベテラン陣がそろっている
というか入る余地があったのは明確に理由があります
このアニメに出てくる少女たちの大半に
母親がセットで登場するからです
これだけ豪華な配役で
かないみか以外は全員母親役となれば
そこに意図がないわけがありません
声優の世代で分けてしまった上
女性しか載せてないので
実際にはちーちゃんとこや名古屋のおやじさん含めて
もう少したくさんの親子関係が出てきます
最近のアニメは家の描写があっても親が出てこないものが増えました
親が海外に出張していたり
何の説明もなく一人暮らしをしていたり
同居しているはずなのにまったく画面に出てこなかったり
主要キャラの大半が親子セットで登場するアニメなんてまずありえません
そして本作で親子関係と同じくらい多く描かれているのが先輩と後輩の関係
かないみかの役も先ほどは例外として除外しましたが
代わりにこちらに該当しています
ストーリーの表層の部分だけ追っていくと
なんだか荒唐無稽な部分ばかり記憶に残りがちですが
この作品のメインテーマは
親から子へ
先輩から後輩へ
世代を超えたいわば「魂」の継承
みたいなところにあるのではないでしょうか?
ブルーハーツ世代のベテラン声優をそろえた上で
彼女たちとは親子ほども年の離れた
ブルーハーツなんて知らなくてもおかしくない世代の女の子たちに
その楽曲をカバーさせる意図
それはつまりブルーハーツを世代を超えて継承されていく
「魂」のメタファーとして使っているわけです
そんなふうに考えたら
未熟なガールズバンドのへたっぴなカバー曲でも
ちょっとは許してあげられるような気がしませんか?