凡打 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
顔を上げて
漫画原作。
音楽漫画はいくつか読んできたのですが、この作品は本当に心に残りました。
大学を出て、社会人になった今、仕事のこと、人間関係などいろいろなことで悩むことが多くなりました。そんな中でこの作品は優しく背中を押してくれました。アニメから入り、原作漫画を全て揃えてしまったほど、大好きな作品です。
あらすじ(wikiより)
かつて国内外の数々のピアノコンクールで優勝し、指導者であった母から厳しい指導を受けて「ヒューマンメトロノーム」とも呼ばれた神童有馬公生は、母の死のきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなってしまう。
それから3年後。14歳になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合う。ヴァイオリンコンクールでのかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始める。
ストーリーは予測できない展開が続き、何度も感動させられました。最終回で一つ大きな「謎」が明らかになるので、ぜひ最後までネタバレを見ずに見て欲しいと思います。
主人公、有馬公正がピアノとの向き合い方で悩んでいる姿が、自分と重なり、何度も感情移入してしまいました。
また、セリフが詩的で美しく、すうっと心に入ってきました。
「僕らはまだ、旅の途中にいる。」
「君は君だよ。『君らしく』なんて曖昧なものじゃない。何やったって変わったってカンケーない。君はどうせ君だよ。」
中でもこの二つのセリフがお気に入りです。
音楽漫画だけあって音楽にもかなりの力が入っています。演奏シーンでは、凄まじい作画枚数で本当に演奏しているような鬼気迫るシーンがいくつもありました。またサウンドトラックも素晴らしく、劇中でキャラクターたちが演奏した曲がしっかりと聴けます。
この作品に出会って、一日一日を「顔を上げて」過ごしていきたいと思うようになりました。近年で最も心を掴まれた作品になりました!!
作品の魅力がつまった、素晴らしいトレイラーがあるので、気になった方は是非一度ご覧下さい!
https://www.youtube.com/watch?v=otVXySnd5ZA