☆エトペン☆ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これからはいろいろ事情も考えたうえでアニメという作品を酷評しよう。
主人公の宮森あおいが入社したのは
昔は有名だったが今は落ちぶれている
アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」、通称「ムサニ」。
夢を持って生きる主人公たちが
今を四苦八苦しながら成長していく
「花咲くいろは」に続いてPA WORKSがお送りする
働く女の子シリーズ第二弾とのこと。
正直、前期の「グラスリップ」のあまりの
わけのわからなさに、この作品も過度の期待だけは
持つまいとあまり期待はしていませんでした。
1クール目は面白いことは面白いけど
絶賛するほどではなかったのですが・・・。
11、12話と{netabare}最終話への追い込みのあとの
達成感などがこちらにまで伝わってきて
今まで積み上げてきたものが形となって表れたことで
この作品の本当の素晴らしさを知った気がします。
杉江さんを大きく見せるところで
本当にすごく感動しました。
原画マンみんなの印象は今の絵が描けない
というイメージなだけなのに
杉江さんが自分は会社のお荷物だと言ってるところから
みている自分も本当にああ行き場を失った人なんだな~
と勘違いしていましたが
実際は動物に関しては大天才なお方だったのかと。
杉江さんが活躍する回は本当に感動しましたね。
そしてあの上下関係が好きですね。
安原っちが猫で苦悩する回で
あの紅葉スポットでのシーンで
杉江さん→小笠原さん→井口さん→安原っちと
受け継がれるのが素晴らしいなと思った。
そして久乃木さんにも教えるんでしょうね~。
想像するだけで今、自分は感動でいっぱいです。{/netabare}
色々感動してしまった自分は
この作品は一気見した方がいいと判断して
分割2クールを味わっている気分で後半を見たのですが、
思いのほかはまってしまい本当に一気に見てしまいました。
主人公たちはもちろん、周りの葛藤も
本当に上手に描かれており、
仕事をしない大人もいることで
主人公たちの強さを体感しました。
制作側の苦労もわかり、駄作のアニメを作りたいと思って
作ったわけではない、という話が本当に身に染みた。
すみません、いつもは感じたことを書くのですが
今回は回りくどい説明ばかりで拙い文章になってしまいました。
この作品はアニメをよく見る人にこそ
勧められる作品だと思います。
自分の中ではPA WORKSといえば青春アニメで
作画が本当に美しいイメージがあります。
しかし今回は常に安定しており
三次元に近いいつもの感じではなく
二次元っぽく安定していました。
目も疲れにくく見やすい作画でした。
キャラの方も「萌え」ではなくあくまで「可愛い」。
本当に一つ一つの行動やしぐさが可愛いく映っていました。
主演声優陣は見かけない人ばかりで
最初は大丈夫かな?と心配していましたが
いつも通りの杞憂で終わり、
特に最初から最後まで出ずっぱりの
みゃーもり役の声優さんには驚きました。
これからも彼女のいろんな役を見ていきたいですね。
音楽ですが、正直ここが一番弱いと感じた点です。
OP映像やED映像はアニメ会社が舞台ということで
工夫が凝らされていましたが
曲自体は見ている分には全然問題ないんだけど
インパクトが弱いと思いました。
あと演出だけど、熊のぬいぐるみと人形が
主人公、みゃーもりの心境状況を
説明しているみたいですが・・・。
なんかもっと違う形の方がよかったかな?
これだけは本当に個人的見解なので気にしないでください。
最後に一番好きだった話を少々長く語りたいと思います。
{netabare}好きだった話として上がりそうなのは
23話で野亀先生が視聴者の声を叫んでくれたシーンが
真っ先に上がりそうですね。
そしてそれまで涙を見せなかったみゃーもりが
ずかちゃんが演じているのを見て
泣くという・・・。まさか自分まで
もらい泣きしてしまうとは・・・。
この作品で泣くとは万に一つも思っていなかったな~。
そして安原っちも24話で泣いていて
誠によく作られてるな~と。
もちろんその話も大好きだったのですが
自分の中のクライマックスとしてあげたいのは16話です。
16話?そんな中途半端な回で面白いことあったっけ?
と思われる方がほとんどだと思います。
16話はキャラクターデザインで初抜擢の井口さんが
キャラデザを直してくださいと原作者に言われて
苦労しながらも無事にOKが出た回です。
その中からピックアップしたいのは
ゴスロリの小笠原さんの超人っぷり。
自分がゴスロリ好きだと気づいたのは最近ですが
小笠原さんが登場するたびに
心の中で「ヒャッホウウウウウウウ!!!」と
うざいくらいに叫びまくっていました。
そんな彼女が、井口さんを息抜きさせるために
「オアシス」と称して連れて行ったのは
なんとバッティングセンター。
みゃーもり、安原っち、井口さんが空振りする中
球を完璧にとらえバックスクリーン一直線の
小笠原さんの才能に思わず惚れました。
そしてもう一回だけ見ようと
バッティングセンターのところだけを
延々と巻き戻していたらあることに気づきました。
小笠原さんのバッティングフォームが
WBC(野球の世界一を決める大会)で
2度もメンバーに抜擢されて活躍した
小笠原道大選手ではないか!!!!
それに他のキャラたちも
宮森→一般的なフォーム
安原→中村紀洋打法
井口→多分ロッテの井口資仁選手
と本当に細かいところまで作り込まれていました。
そして絵を描くときは右利きの小笠原さんは
投げるときは左利きと、両利きであることが判明!
両利き=天才というイメージが自分の中にあるので
小笠原さんは今や自分の好きなキャラランキングトップ10に
入ってしまうほどのなくてはならないキャラになりました。
もしオアシスがサッカーだったらここまで好きではなかったかも?(笑)
先ほど、みゃーもり、安原っち、井口さんが空振りしたシーンを
取り上げましたが、空振りするシーンが変な振り方で「萌え~」とはならず
いい振りで空振りしたシーンはかなり自然で、この1シーンにも
本気で取り掛かる制作陣に脱帽しました。
自分が野球経験者・愛好者であるために楽しめた回なので
魅力をいくら伝えてもわからないかも知れませんが
最終的に言いたいことは16話だけでもご飯3杯はいけるってことです!
{/netabare}
ちなみにこれが自分の記念すべき200個目のレビューになったのですが
それがこの作品で本当によかったです。
これからもこういう風なアニメを見ていきたいですね!
こんな長文を読んでいただいた方には本当に感謝しかありません。