どらむろ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アメコミヒーロー大活躍!子供達と大人のヒーロー達の絆が見所
マーベルコミックスというアメコミ(アメリカの漫画)に登場するヒーロー達が大活躍する、ヒーローアクション。
アメコミの原案を元に日本で制作(東映)されていて、アメコミとジャパニメーションが融合している。
子供向けの王道バトル作品、子供達とヒーロー達との絆や成長を描きつつ、悪の強敵に立ち向かっていく感じ。
最近の日本の深夜アニメに比べて(良くも悪くも)古いタイプのアニメ。
現時点であにこれでの本格的レビューが私しか無いのが寂しい…
クオリティーは低い面も目立ちますが…王道で熱い、良い作品だと思います。
{netabare}『物語』
マーベルコミックスに登場する大勢のヒーロー達。
ヒーローは超人的戦闘力ある英雄(や、悪党も居る)。
天才科学者にして自身もヒーローであるアイアンマンが発明したディスク(ヒーローをポケモンのモンスターボールめいて閉じ込める携帯装置)が邪神ロキ(悪党)に悪用され、世界中のヴィラン(悪のヒーロー)達が大暴れで世界が危ない!
正義のヒーロー達もディスクに封印されてしまったが、偶然、5人の子供達が「バイオコード」というヒーローを実体化&封印する力を獲得。
子供達と正義のヒーロー「アベンジャーズ」が力を合わせて、悪のヴィランに立ち向かうのだった!
とにかく善も悪も大勢のヒーロー達が大暴れします。
アメコミ、日本の漫画やアニメには居ないタイプのキャラクター多くて最初戸惑いますが、原作知らなくても次第に彼らの魅力に惹かれます。
アベンジャーズのヒーロー達は超強いが、正義の為に戦うには、非力な子供達の協力が不可欠という設定が面白い。
ヒーローだけでなく子供達も、貴重な戦力になっていく設定と展開が巧い。
子供達も決して足手纏いではなく、最初は弱虫だったり心の弱さに葛藤したりしながら、次第にパートナーであるヒーローと絆を深め、成長していく。
設定上、子供達とヒーロー達は一対一でコンビ組んでおり、各々のコンビ事に交流や対立葛藤があり、それでもベストパートナーになっていく過程が非常に丁寧で、ドラマに見所あり。
本作の魅力は「子供と大人の交流」
どちらも成長していける、素晴らしい物語です。
バトル面でもヒーロー同士の多彩な能力バトルは見所満点。
回が進む程に、子供達も成長して実際に頼れる戦力(作戦や判断力や勇気など)になり、バトルも熱いです。
アベンジャーズのヒーローが戦える時間が数分に限られているという制限が、ピンチを招いたり、工夫して戦術を練る要素を与えており、常にハラハラドキドキ&逆転のカタルシス生むのに貢献している。
何人かのシリーズボスと対決する構成。
邪神ロキ(小物過ぎてニコニコの視聴者からは「笑いの神」と呼ばれていたw)一味はコミカルでズッコケな敵役で面白かったw
レッドスカルが一番大物っぽかったような。
総じて
全50話に渡り、魅力的なヒーロー達&子供達の活躍が見られます。
非常に丁寧なドラマあり。
全般にアメリカ的なユーモアや明るいノリも楽しい。
一方、長い話数の中にはムラもあり、左程面白く無い回もある。
日本人のエスパー少女ノリコのエピソードはヒカル兄さんとのラブコメの波動感じさせつつ、ちょっと惜しい感じでした。
とはいえ全50話と長丁場の割にはあまりダレる事無く楽しめた良作だと思います。
昨今の深夜アニメ的なクオリティーからすると異質というか、古き良きタイプですが、こういう王道作品も悪くは無いです。
『作画』
近年の日本アニメの水準から見ると、あまり良く無い。
キャラデザは悪く無いと思うが、不安定。
女性陣はジェシカとワスプは結構カワイイです。
しかしノリコちゃんがイマイチ…。
バトルは中々良いです。
本作は、もう少し作画が良ければ大分評価変わった気がして惜しい。
昔の水準なら十分なんですが、如何せん時代が進んでますしねぇ…。
『声優』
主人公アキラの斎賀みつきさん、ワスプの水橋かおりさん以外は、比較的知名度の低い方々が多い。
しかし、ヒカル兄さんの井口祐一さん(ガイストクラッシャーの金剛寺ハヤト、ぼくらはみんな河合荘の宇佐くん)が兄らしい好演だったり、声優陣は非常に優秀でした。
本作が数少ない主演級ながら燻し銀の活躍されている声優陣。
普段の人気アニメではあまり見られない布陣ながら、好演揃いでした。
ゲストキャラ含めると、燻し銀の豪華声優陣です。
デッドプールの子安武人さんは子安さんの真骨頂見られますw
『音楽』
OP「突キ破レル -Time to SMASH!」がカッコイイ上に歌詞分かり易いが、微妙に意味が難解ですw
音楽面では概ね不満は無いです。
『キャラ』
アメコミヒーロー達が大活躍!
私アメコミはあまり詳しく無いのですが、それでもハルクとかは知ってました。
個性的かつ人間的魅力に溢れている。
残念な大人な一面ありながらも決める時は決めるアイアンマンは大人のカッコ良さ。
脳筋ながら実は一番空気読める優しい男ハルク。
紅一点大人の魅力なワスプ。
優等生兄貴な神様のマイティ・ソー。
熱血正義野郎なキャプテン・アメリカ。
子供達も熱血な主人公アキラ、過保護な兄ヒカル(優秀過ぎて流石お兄様!でしたw)、弱虫だが一番の成長株だったエド(その知識により中盤以降は参謀として大活躍、ニコ動ではエドペディアの異名も)、ひねくれ者だったが人間的に成長したクリス、お茶目で可愛いジェシカ。
ゲストにもスパイダーマンやシルバーサムライ等層が厚い。
敵はロキが「笑いの神」と言われちゃうズッコケっぷりだがラストは意地を見せた。
ノリコちゃんは…性格的に可愛かったし、まあ良し。
まさかの第四の壁(メタフィクション)超えて来たデッドプールが笑えたw
全般にキャラクター層は非常に厚いです。
アメコミに関心が薄い人でも、十分楽しめるのでは。{/netabare}