STONE さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
多神教国らしい神様バトル
原作は未読。
多神教の日本らしく色んな神様が活躍する展開や、負の感情が妖を呼んでしまうとか、生者が
幽体離脱して霊として活躍するとか、人型のキャラが武器化するとか、いずれも既出の作品に
ある要素で斬新さはないものの、それがほどよくブレンドされている感じ。
展開的にはいわゆる伝奇的要素のあるバトルといった感じで、中盤に雪音の闇堕ちしそうな
くだり、終盤に蠃蚌と野良との戦いとそれぞれ山場があり、1クール内でうまくまとめられて
いたみたい。
ただ、中盤の雪音のくだりは当初のライトな印象からすると思った以上に鬱要素が強く、
その辺は合う人合わない人がいそう。
あと夜トと毘沙門天の因縁からくるやり取りはちょっと中途半端だったのではないかと。
キャラは夜トを始め、それなりに魅力的だが、設定が面白いなと思ったのがメインヒロインの
壱岐 ひより。
格闘オタクヒロインというのは他作品でも見受けられるが、大概は自らも体を動かす
キャラで、観戦だけで自分はお嬢様というキャラはちょっと珍しいかも。
ただ生き霊になったことでそれまで蓄積していたであろう格闘技の知識が、己の技能になる
展開は面白いなと思った。
特別際立ったものは感じられなかったが、各要素が割といいレベルだった印象で、特に
作画が良かった。
エスニック要素のあるBGMが個性的で良かった。