直球 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
せつない。
ラブコメでもこんな終わり方あるんだ。これまで観てきたものはハッピーエンドで終わるものが多かったからすごく印象に残る作品。でも好きな人が死んでしまうのはやっぱり悲しすぎる。これから心の中には君がいてずっと忘れずに生き続けていくのかなとか色々考えるとせつないです。非情に。しかしそうすることで、他とは違う良さも出ているんでしょう。
とくにメッセージ性が際立つ。このアニメ全体を通じて感じたものは「思いは届く」という表現体。登場人物それぞれの人生にメッセージを乗せて、その思いを自分自身の糧にし叶えていくという展開がおもしろかった。
表現体=音楽家という切っても切っても離せない結びがこの物語をさらに良くしていると感じられる。
私は音楽には縁もゆかりもないし況してやピアノとヴァイオリンとなると現実味がなかったのですが、このアニメを通じてクラシック音楽の良さが少し知れた気がします。
すごく印象に残っているのがセリフ。
やはりメッセージ性を強く出しているアニメなので、登場人物のセリフもどこか名言っぽく聞こえてくる。
中でも渡亮太の
「無理かどうかは 女の子が教えてくれる」
は、なんともモテを君の哲学染みた言葉で、インパクトありました。
全体的な評価としては非常に良かったです。
しかし、疑問に残るのがなぜ設定が中学生なのか。それは中学生の純粋な気持ちや行動、高校生では表現できないなにかを作者は訴えたかったのかな。私は自分の中で設定を高校生に置き換えて観てしまいましたけど。そこは視聴者の自由ですかね。