ふの人 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
穏やかな時間にドキドキ
観ている間、このままずっとぬるま湯のような掛け合いが続けば
どんなに心が穏やかでいられるだろうかと何度も思いました。
でも「物語」として成立させるには、そうもいかない訳で、
再びの記憶喪失事件や感情のすれ違いといったマイナスイベントが
起きる度に毎回物語を怯えつつ観るみたいなそんな感じでした。
ご都合主義といわれるようなストーリーの流れではあるものの、
アニメでは王道のラブコメ(コメディとは少し言い難いが…)ストーリーに
「1週間ごとの記憶喪失」という強烈な要素がプラスされた影響で、
そこまで露骨なご都合主義には感じなかったのが個人的には幸いでした。
心の成長を繊細な描写かつダイナミックな印象付けで描けていたという
ラブ「コメ」というよりかはサクセス要素の強い作品だと感じましたし、
藤宮香織というあまりにも特殊なキャラクターといかにして
付き合っていくかどうかを思慮する長谷に変な同情を抱いてしまった様で、
視聴前から危惧していた所謂「イライラする主人公」という印象も
アニメの作中では不思議と感じることもありませんでした。
全体的にやわらかい色使いのなかでも、特にOPの色彩の美しさは
音楽の良さもあってか結構お気に入りでしたし、アートワークに関しては
かなり気を配って作られていたのかなと思いました。
ここまで書いて少し褒めすぎな内容かもと、個人的に感じたのですが、
やっぱり地元が舞台になっている作品なので贔屓目という事でご了承の程を…。
作中の「たまコッペ」もまだ聖蹟桜ヶ丘で売っているはずなので、
皆様ぜひ多摩市へお越しくださいね。